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ブログマラソン119日目 - 海外留学生の受け入れがその都市の住みやすさにつながるという仮説

ブログマラソン119日目。

 

海外留学生の受け入れがその都市の住みやすさにつながるという仮説

 

goodman-australia.hatenablog.com

 

昨日はメルボルンが世界一住みやすい都市に5年連続で選ばれたという記事を受けて、それってどうなの? というやや否定的な話をしました。今日はそのランキングに信憑性があると仮定して、異なる視点から見てみたいと思います。

 

エコノミストが選ぶ2015年世界一住みやすい都市ランキングの上位10位は以下の通りです。※5位と10位は同率

1.メルボルン(オーストラリア)

2.ウィーン(オーストリア)

3.バンクーバー(カナダ)

4.トロント(カナダ)

5.アデレード(オーストラリア)

5.カルガリー(カナダ)

7.シドニー(オーストラリア)

8.パース(オーストラリア)

9.オークランド(ニュージーランド)

10.ヘルシンキ(フィンランド)

10.チューリッヒ(スイス)

 

一見して明らかですが、カナダ・オーストラリア強し! トップ10にカナダ3都市、オーストラリア4都市がランクインしているので、ほぼ独占状態ですね。私が滞在していたニュージーランドのオークランドも9位にランクインしています。

 

カナダ・オーストラリア・ニュージーランドと言えば、海外留学・ワーキングホリデーの人気国です。これだけ多くの留学人気都市がランクインしているとなると、「住みやすさ」と「海外からの留学生の受け入れ」という関係性を考えずにはいられません。この結果だけを見れば、”海外留学生の受け入れ強化はその都市の住みやすさにつながる”という仮説は十分考えられますよね。

 

まず、この3か国には英語が母国語であるという大きな強みがあります。今のグローバル化の時代、世界中で英語を学ぶ人がいる状況で、英語圏の国が留学生の受け入れを強化するのは必然ですよね。それによって観光業や教育の発展、インフラの整備につながることが考えられます。

 

さらに、留学生が増加することによる好影響も大きいはずです。わざわざ別の国に行って英語その他を学びに行くくらいなので、彼らのモチベーションは高いはずです。最初は言葉の壁があり、コミュニケーションの問題はあるでしょうが、だからこそあまり思い切った行動はとれないし、その国に対する敬意があるはずです。もちろん皆が皆良い人なんてことはありませんし、その国の文化にとってはリスクもあります。しかし、少なからずの好影響はあるのかなと考えています。

 

また、このランキングに信憑性があろうとなかろうと、ランクインした各都市にとってはランクインしたこと自体が大きなセールスポイントになります。特に観光業や海外留学生を受け入れている学校などにとっては、ランクインされることで大きなマーケティング効果が期待できますし、私が働いている学生寮などもその恩恵を受けるビジネスの1つです。海外留学生向けの宿泊施設を提供しているので、メルボルンが毎年世界一住みやすい都市に選ばれることによる効果は無視できないのです。実際うちに泊まっている人も、「世界一住みやすい都市だから」という理由でメルボルンに来たという話をしていました。

 

住みやすいから留学生が集まるのか、留学生が集まったから住みやすくなったのかは分かりません。現実として海外からの評判が上がり、更に留学生が増えた。留学生が増えたことに伴って、更に受け入れ体制を強化した。こうやってうまく良い循環にはまっていったことで、来る人にとっても受け入れる側にとっても幸せな状況になっていったのかもしれません。

 

以上、あまりにもカナダ・オーストラリアの独壇場が気になったので、書いてみました。このランキングに信憑性があると仮定して話を勧めましたが、あくまでも1つの雑誌が選んだ1つのランキングでしかありませんの。ランキングに信憑性無しとなったら、そもそも”海外留学生の受け入れ強化はその都市の住みやすさにつながる”という仮説自体が成り立ちませんからね。

 

※以前紹介したように、Monocleという雑誌のランキングでは東京が1位に選ばれています。2位がベネチア、3位がベルリンであり、福岡や京都も上位にランクインしているので、エコノミストとはまた全く異なるランキングです。ご参考まで。

 

 

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