読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

バンクーバーが誇る無人運転スカイトレイン

ブログマラソン343日目。

  

のどかな郊外に位置するバンクーバー国際空港を降り、そこからダウンタウンへ向かうのにスカイトレインという電車を利用するのが一般的な手段です。

 

そのスカイトレインに乗ってまず驚くのが、運転手がいないことです。駅には駅員の姿すら無く、勝手に電車が止まってドアが開いて、閉まって、また勝手に出発します。

 

「ん? カナダってこんなにハイテク国家だったの?」というのが正直な印象でした。実際、空港とダウンタウンを結ぶ「カナダライン」だけでなく、ダウンタウンと東方面の地域を結ぶ「エキスポライン」、「プレミアムライン」も同様に自動運転システムが導入されており、全て運転手のいない無人運転なのです。

 

なぜ鉄道に関しては歴史もあり技術も高い日本ではあまり普及していないものが、歴史の浅いバンクーバーの電車が可能にしているのか。ちょっと自分なりに考えてまとめてみました。

 

導入コスト

バンクーバーのスカイトレインは1986年のバンクーバー国際交通博覧会に関連して計画・完成されたそうなので、最初から計画的に導入されているのですね。一方、日本の電車の始まりは100年以上も前のことなので、当然自動運転など計画外のはずです。日本の全路線を自動運転に切り替えるというだけで、莫大なコストがかかるのは間違いありません。

 

路線の簡潔さ

ご存知の通り日本の電車網はとても複雑で、特に東京・大阪・名古屋などの都市圏の路線は地上も地下も電車が入り乱れています。更に普通、準急、急行、通勤急行、快速、特急等々、どのタイプがどの駅に止まるかが事細かに分けられており、「この複雑さでよく時間通りに運行できるよなぁ」と素直に感心してしまうほど。

 

一方のバンクーバーのスカイトレインは非常にシンプルで、駅の数も数えるくらいしかありません。また全て各駅停車なので制御も楽ちんでしょう。

 

踏切(車や歩行者との接触)が無い

踏切の有無は、自動運転はともかく無人運転ができるかどうかを決める1つのポイントだと思います。日本では地上を走る電車の数が多く、踏切では車や歩行者が線路を渡ります。それにより、電車と人が接触するリスクが常にあるので、いざというとき誰かがブレーキを踏める状態にしておかなければいけないでしょう。

 

一方、全て計画して作られたバンクーバーのスカイトレインは、都市部では地下を走り、郊外では高架上を走る構造となっており、踏切は一切ありません。そのため駅のホーム以外から線路に進入するリスクが無いため全て無人運転にできているのではないかと推測します。

 

日本での電車の無人運転は

ただし、日本でもゆりかもめや神戸新交通ポートアイランド線など高架構造でシンプルな路線では無人の自動運転がなされているので、結局のところ条件を満たせる環境にあるかどうかなのですよね。

 

となると、これだけ複雑化した日本の電車網を全て無人運転にするのはやはり難しいのでしょう。まぁ、昨今バンクーバーのスカイトレインに乗っていても、「何かあったとき大丈夫なのかな?」と少し不安になるくらいです。日本の超絶複雑な電車網で、全線無人運転になったら逆にちょっと恐怖です。

 

ちなみにカナダは国土が大きく道路も広いので、車社会の割に渋滞の問題はそれほど大きくありません(実際運転したことはありませんが、見た感じ問題なさそう)。バンクーバーはバス・車、そして無人運転の電車と、バランスよく交通機関が整っている印象がありますね。

 

バンクーバー・スカイトレイン - Wikipedia

 

「今日のTED」

トラビス・カラニック: 車利用を劇的に効率化するUberのプラン | TED Talk | TED.com

www.ted.com

 

交通つながりで、今日のTEDは配車アプリで頭角を現したUberの代表トラビス氏のプレゼンを紹介します。

 

自分が所有する車を用いて、見知らぬ人を送り届ける。そして動画の中には出てきませんが、運転手と乗客はお互いにレビューをつける制度があるようです。これって何かと似ていませんか? 

 

そう、民泊のAirbnbです。見知らぬ人を泊め、お互いにレビューをつける。まさにAirbnbのビジネスモデルと似ているなと思いました。こういうのって最近の流れなのですかね。ある業界を支配していた既存の事業形態を、うまく参入障壁を低くし誰でも参加可能なものにする。Airbnbであればホテル業界に、Uberであればタクシー業界に大きな打撃を与える結果となりますよね。

 

一方、日本においては、Airbnbは旅館業法に引っかかり、Uberは道路運送法に引っかかり、完全に普及するには至っていないという点においても類似点がありますね。法規制にかかるのは日本に限ったことでは無いようですが、今後普及するかどうかは注目すべきところだと思います。

 

日本の交通費は非常に高いので、個人的には交通網の新たな選択肢としてUberのようなライドシェアサービスが普及して欲しいと思っています。法的緩和がなされて利用者が増えれば、当然価格も下がってくるはずです。電車では実現できない「Door to Door」の交通であり、タクシーでは実現できない低価格。それらを両方実現できるのであれば、シェアライドは「あり」かなと。

 

もしそうなると、特急電車や新幹線などの長距離路線を除き、一般の鉄道の需要はかなり減りそうな気がします。それに加えて、GoogleのようなIT企業も参入している自動運転車もそう遠くない未来に出現し始めるはずです。

 

本動画では、トラビス氏は自動運転車の一般的な普及にはまだ時間がかかるから、Uberのような配車アプリによる事業はそれまでのつなぎになるというようなことを述べていました。シェアライドから自動運転車と、世界の交通状況はこれから目まぐるしく変わっていくのかもしれません。

 

↓ 一方で、タクシー業界も黙っているわけではありません。こういうのをきっかけに競争が起きることで、市場が活性化しサービスも向上する可能性があるので、利用者にとってはありがたいことですね。

it.impressbm.co.jp