破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

カナダという国が持つ欠点―国土の広さと旅行のしにくさ

カナダという国の1つの欠点を挙げろと言われれば、私は「旅行のしにくさ」と答えます。

 

カナダはロシアに次いで世界2位の国土面積を持ち、西の太平洋岸から東の大西洋岸までの距離は約5,500kmにも及びます。

 

西海岸のバンクーバーやウィスラー、そこから内陸に行ったカナディアンロッキー、東部のトロントやナイアガラの滝、フランス語圏であるモントリオールやケベックシティ、さらにはオーロラ鑑賞の地として有名なイエローナイフなど、カナダ国内の中には魅力的な場所はたくさんあります。

 

しかし一番の問題は、それぞれの場所がとにかく離れすぎているということ。場所が離れていることで、旅行するのにとにかく時間とお金がかかってしまうのです。

 

私はできれば夏の内にカナディアンロッキーの観光をしたいと考えているのですが、あまりにも高額になってしまうので、仕事の契約が終わるまで待たなきゃいけないかなぁなんて思っています(往復したくないので)。

 

例えば3連休を利用してバンクーバーから2泊3日でカナディアンロッキー観光をしようとなると、料金はざっくりこんな感じになります。

飛行機代:$300(往復)

宿泊費:$100(ホステル、2泊)

オプショナルツアー:$150

カルガリーからバンフまでの交通費:$60~$120

 

合計で$600を越えてきます。今のレートを考えると大体4万8千円くらいでしょうか。宿泊を最安のホステルで想定してこれなので、普通にホテルに泊まるとなるともう1万円は最低乗せなくてはいけません。食費やら何やら合わせると6万円近くになります。

 

正直2泊3日の国内旅行でこの金額はきついです。6万もあれば東南アジア1ヶ月は回れるわ!とか考えるとやはり二の足を踏んでしまいますよね。

 

バンクーバーから比較的近いカナディアンロッキーでこれなので、飛行機で5時間以上かかるトロントやモントリオールなどの東部カナダ、イエローナイフのような北部カナダに行くためにかかる料金は推して知るべしです。2泊3日じゃ何もできずにとんぼ返りになりますしね。

 

また国土が広いという意味ではオーストラリアも広いです。しかし、オーストラリアはなんだかんだ言って主要な観光地の大半は東海岸に集中しているので、カナダほど苦労はしません。

 

その中でも南端に近いメルボルンからだとやはり不便になりますが、ブリスベンあたりに滞在していると北にも南にも移動しやすいのです。

 

それに比べてカナダは見事なまでに主要観光地同士が離れているので、週末にふらっと旅行なんてできないんですね。北米の人ってあまり旅行しないイメージがあるのですが、それも仕方ないなぁと思ってしまいます。国内旅行がこんなんじゃあ、はっきり言って気が滅入りますから。海外旅行なんてもっての他です。

 

そうやって考えると、日本は観光地としてものすごく恵まれているなぁと思います。どの都道府県にも何かしらの観光資源があるので、ちょっと足を伸ばせば何かが見つかるわけです。そんな環境は旅行好きにとってたまらないですよね。カナダの(無駄な)広さは地元の旅行者にとっては本当にシャレになりませんから。

 

そんなわけで私もこれからどうやってカナダ旅行をしようか考え中。仕事の契約が切れるのが10月末で、その後は東のトロントに行くつもりでいます。その途中でカナディアンロッキーに立ち寄るのがいいのかなぁと。11月はもう氷点下まで下がりますけどね😅