破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

雑貨店に学ぶちょっとした発想の転換

本はオンラインで買う時代。電子書籍にしても実際の本にしても、ネットで注文時代は済ませちゃうから本屋の価値はどんどん減っていますよね。

 

そんな中、本を売ることとは関係の無いお店が、書棚を設けて集客増を図っているというお話。

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アパレルショップや雑貨店でおしゃれな雰囲気を出し、売り上げを伸ばすための品ぞろえの一つとして、書棚を設けて本を並べることが増えている。

 

だそうです。例えば本とコーヒーって相性が良いから、ブックカフェみたいなのはよくありますよね。また書店の中にカフェを併設しているところも多いです。

 

しかし、アパレルショップ、旅行代理店、雑貨店といったお店に書棚を設けるというのは個人的には目から鱗でした。何か思いつきそうで思いつかない、盲点を突いた感じ。

 

書棚が様々な商品の売り場をつなぐ役目を果たしている。来店客が本を眺めながら店内をゆっくりと回り、普段は通り過ぎている商品に気づいてもらえる効果もある。

 

とあるように、店内に書棚があることで本来の商品に気づいてもらうのが狙いとのこと。確かにアパレルショップとか雑貨店だとちょっと入りにくい雰囲気を持つお店もありますよね。店内に書棚があることで気軽に入っていけますし、本を眺めている間に店内がどんな感じなのか、どんな商品が並んでいるのかを「チラ見」することができます。

 

本の売り上げは大きくなくても、集客数や店全体の売り上げに貢献しているとのことで、まさに書棚そのものがマーケティングの役割を果たしています。

 

こういう記事を読んで思うのは、何かを改善したいときに必要なアイデアというのはもの凄くシンプルになり得るということ。店内に書棚を設けるなんて、誰でも気が付きそうな簡単なアイデアのように思います。でも、そんな簡単なアイデアを実行に移すことで、大きな効果が得られているわけです。

 

本を商品として捉えている限り、こういう発想には至りませんよね。例えば家電量販店にパソコン関連の本が置いてあったり、キッチン用品を扱っている雑貨店に料理本が置いてあったりはしますが、やはりそれらは扱っている商品と直接関係があるから置いてあるわけで、それらの本も商品として扱われているわけですよね。

 

しかし本記事のアイデアは、本に商品としての価値以外に集客材料としての価値を見出せたからこそ出てきたアイデアです。ちょっとした発想の転換で集客増・売り上げアップにつなげるのは見事だと思いました。