空白期間後に仕事に復帰する方法 – 「今日のTED」
キャリアの空白期間が存在し、再就職を目指している人はたくさんいると思います。私のようにまさに今現在キャリアの空白期間を満喫し、謳歌し、あるいは耐え忍んでいる人も多いことでしょう。
そんな人たちにとって参考になりそうなのが、今回紹介するTEDです。
キャロル・フィッシュマン・コーエン: 空白期間後に仕事へ復帰する方法 | TED Talk | TED.com
キャリアの空白期間が生じる理由は人それぞれ。子育てのため、介護のため、健康上の理由のため、あるいは海外生活のため。キャリア中断後の再就職は厳しいものであっても、どんな場所、どんな業界でも成功している人はたくさんいると述べています。
その中で、25年もの中断期間の後に社会福祉団体で働き始めた人がいるという事実は結構衝撃でしたね。まぁなぜ25年もの長期間キャリアを中断していたのかという理由については言及されなかったので何とも言えない部分ではありますが。
このプレゼンで印象的なのは、再就職者が労働力として宝石のような存在であると主張されているところ。
その例として、
子育てを理由に中断をした人たちは今後産休を取る可能性は低いです。既に取っていますから。配偶者やパートナーの転勤はほぼありません。人生のより安定した時期にあります。
仕事の経験も申し分なく、より成熟した考え方を持っています。雇用主の出費で自分探しをするようなことはしません。
さらに私たちは再就職へのエネルギーと熱意を持っています。正にしばらく仕事から離れていたという理由で。
キャリアを中断している理由にも大きく左右されると思いますが、概ね同意します。特に「再就職へのエネルギーと熱意を持っている」という点はまさにそうだと思いますね。
ずっと仕事をしていると仕事が嫌になることもたくさんありますが、仕事から離れると無性に仕事が恋しくなったりします。私も無職の期間が長かったので、仕事を探す段階に来るや否や「早く仕事がしたい!」という熱意を持ちました。
また、再就職インターンという、再就職者を対象にしたインターンシッププログラムが最近になって増えてきていることを紹介し、
これまでは多くの雇用者は再就職者の雇用に全く興味を持っていませんでした。しかし今では再就職者を想定したプログラムが発展しているだけでなく、そういったプログラムは履歴書に空白期間がないと応募できないのです。
とも述べています。履歴書に空白期間があるからこそ応募できるプログラム。採用する側も、上記で述べられているような利点に着目してこういったプログラムを用意しているということでしょうか。
日本は未だに新卒一括採用の悪しき文化が残っていますから、空白期間があろうとなかろうと転職、再就職というのは厳しい状況にはあると思いますが、このプレゼンにも出てきているように、空白期間があるからこそ持っている強みというのを活かして、再就職に臨みたいですね。
環境がどうであれ、チャレンジ精神だけは失いたくありません。最後の言葉はそんな自分の心に突き刺さります。
サクセスストーリーの第一号になって、未来の再就職者の見本となりましょう。