破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

30歳からでも始められるオンライン講座

ブログマラソン341日目。

 

本ブログでも度々紹介していますが、私は先月から無料の大規模公開オンライン講座(MOOC)であるカーン・アカデミーを利用しています。

 

既に「Intro to HTML/CSS」と「Intro to JS Drawing & Animation」の講座を終え、現在は「HTML/JS: Making webpages interactive」と、少し趣向を変えて「The 20th Century」という世界史の講座も一緒に受講しています。

 

実際に利用してきたことで感じた、カーン・アカデミーの利点と欠点をまとめてみました。

 

利点

 

全ての講座が無料

何といっても最大のメリットはこれでしょう。インターネット環境さえあれば、いつでもどこでも質の高い講座を無料で受講することができます。実際、今まで受けた講座も「え、これ無料で受けていいの?」と思うくらいしっかりしたもので、学習意欲のある人は受けない手はありません。

 

内容が豊富

科目を見てみると数学を中心に、物理学、化学、生物学、経済学、経営学、歴史、芸術、コンピュータサイエンス、プログラミングなど、理系の分野が中心ではありますが内容はとにかく豊富で、受講したい科目を好きなだけ選択できます。

 

課題が盛り込まれており実践的なつくり

講座の途中途中で「Challenge」や「Project」といった練習問題や課題が設けられており、ただ動画を観るだけでなく非常に実践的なつくりになっています。特に私が受講しているプログラミング系の講座ではやってみなきゃ分からないという側面が強いので、このシステムはありがたい限りです。

 

気軽に質問ができ、返答も早い

質問ができないというのはこういったビデオ講座の欠点として扱われるものですが、カーン・アカデミーではビデオを見ても理解できなかったり、課題でつまづいたりしたときは、いつでも気軽に質問することができます。私もプログラミングの課題でつまづいたとき、一度質問したことがあり、数分で返答が返ってきました。1人でうんうん悩まなくてよいので、これもありがたいシステムですね。

 

自分のペースで進められ、何度でもやり直せる

ライブの講座ではありませんので、自分の好きな時間に好きな場所で受講できることができ、しかも全て無料なので分からなかったら何度も動画を見直したり、始めに戻ったりすることもできます。仕事で忙しい人にとっては、決まった時間にどこかへ行く必要が無く、自分のペースでできるのがありがたいですよね。

 

 

 

 

欠点

 

授業が全て英語

アメリカ発祥なのでこれはもう仕方無いのですが、授業は全て英語です。ただし、一部の講座では日本語吹き替え、あるいは日本語字幕が利用可能になっています。

Khan Academy

見たところ、日本語吹き替えがあるのはカーン・アカデミーがメインで扱っている数学・算数の科目だけみたいです。微分・積分、数列、代数、線型方程式、三角関数・・・。理科系嫌いの人にとっては悪夢のような文字の羅列かもしれませんね(笑)。

 

目が疲れる

いや、これほんと冗談抜きでしんどいです(笑)。ずっと同じ姿勢でパソコンの画面見ているので目は疲れるし、ずっと座っていてお尻や腰・背中が痛くなります。休憩はしっかりとりましょう。

 

 

以上、簡単に利点・欠点をまとめてみましたが、こうやって見てみると良いことずくめだとは思います。本記事のタイトルに「30歳からでも始められる」と書きましたが、今の自分がまさにそうなんです。社会人の人でもわざわざ何かを学びに学校に行く必要がないし、時間を有効的に使えるはずです。カーン・アカデミーだけでなく、このように無償、あるいは低価格でオンライン講座を運営しているMOOCは数多くあり、それらの存在によってとてつもなく大きな学習機会を提供してくれています。

 

何かを始めるのに早すぎることも遅すぎることもありません。もっと若いときにやっておけばよかったと後悔するのは自由ですが、後悔したところで何も変わりません。やりたい、学びたいと思った瞬間から始められるMOOCのような存在は本当にありがたいものだし、こういった機会に恵まれた時代に生きていることを上手く利用して、30歳からでも40歳からでも意欲的に学んでいきましょう。

 

また、下記「今日のTED」ではこのカーン・アカデミーの創設者サルマン・カーン氏のプレゼンを紹介しています。それを観て知ったことですが、このオンライン講座は既にアメリカの一部の学校で導入されてるんですね。

 

日本の学校でも既にiPadなどのタブレットが導入されたりしていますので、これと同時にMOOCのような講座も導入されれば、教育界のハード面、ソフト面での技術改革はより一層進むことでしょう。

 

全ての人がMOOCの恩恵によりあらゆる科目(体育や音楽などを除き)で高品質な授業を無償で受ける時代がやってくるとしたら・・・。そうなるともはや先生が授業をする必要が無くなり、普段の生活や学習状況を管理する世話役のような立場の人だけで回せるようになるのですかね。そこまでいくと、学校という存在意義そのものが変わっていきそうです。

 

そうなることの是非はともかく、教育への技術導入は一気に進んでいく流れなのかなぁとは思います。日本の学校でもMOOCが導入されるようになれば(授業の上手な人が講座を受け持つことが前提ですが)、つまらない授業で退屈する頻度が減り、少なくとも教育水準は高まるような気がします。

 

個人的な経験からすると、学校で受けた授業はつまらないものばかりで、大の学校嫌い(授業嫌い)でした。仮に今後学校に導入されないとしてもインターネット環境さえあればどこでも学習可能です。自分の意志により無料で利用できるという意味では、こういったMOOCの存在は30歳を過ぎた私だけでなく、子供たちにとっても価値のあるものなのであると思っています。

 

www.youtube.com

 

 

「今日のTED」

Salman Khan: Let's use video to reinvent education | TED Talk | TED.com

www.ted.com

 

本記事の内容に則して、今日のTEDはカーン・アカデミーの創設者サルマン・カーン氏によるプレゼンです。本動画には日本語字幕は無いみたいです。

 

動画の最後の方にビル・ゲイツ氏が登場しましたね。カーン・アカデミーが無償で講座を提供できているのも、Googleやビル・ゲイツ財団が財政支援をしているためです。だからこそつながりがあり、登壇したというわけですね。

 

goodman-australia.hatenablog.com