破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

ブログマラソン150日目 - 指標を持って前に進んでいるか

ブログマラソン150日目。

 

指標を持って前に進んでいるか

 

今の私は、どこに進めばいいのかも分からないまま航海に出て、漂流して彷徨っている船のような状態です。このまま漂流を続けて、たまたま行き着いたところで自分の居場所を探すことでしょう。

 

人生ってそんなもんでしょ? と言われればそれまでですし、そんな人生も悪くないとも思います。しかし、細かい航海の方法や具体的な目的地はともかく、せめて進む方向くらいは自分で決めておきたいものです。そうじゃないと、ただ流れに身を任せるだけになってしまい、決断のしようもありません。

 

こんなことを書いているのは、図書館で借りた『「超」入門 失敗の本質』を読んだからです。『失敗の本質』は日本軍が大東亜戦争でなぜ敗北したのかを徹底的に分析している本であり、本書はそれの解説版です。失敗の本質から学ぶ7つの敗因を挙げていますが、最も核となっているのが戦略性の無さです。

 

下記、本書第1章からの引用です。

戦略とは、いかに「目標達成につながる勝利」を選ぶかを考えること。日本人は戦略と戦術を混同しやすいが、戦術で勝利しても、最終的な勝利には結びつかない。

 

ミッドウェー作戦を例に出し、日本軍はところどころで戦闘には勝利しているものの、それらが戦略上意味の無かった勝利であり、結局戦略上重要な戦闘で勝利した米軍に敗れたということを指摘しています。

 

この本の目的は『失敗の本質』をいかにビジネスに応用するかということなので、当然日本の企業を例に出し、戦時の日本軍との共通項を探り、なぜ海外企業に敗れているかを同時に考察しています。

 

要するに『失敗の本質』で学べることは、全て軍や企業などの組織の話ですが、私としては個人にも適用できることだと思っています。

 

戦争は勝たなければいけないし、企業は利益を出さなくてはいけません。そうなれば、勝敗が決するのは当然のことであり、勝つためには戦略が必要です。一方、個人レベルの話になると、人生なんか人それぞれだし、勝った負けた(成功した失敗した)なんて思いっきり主観の話です。戦略なんか無くても、行き着いたところで幸せになればそれでいいはずです。

 

それでも個人が明確な戦略を持ち、追いかけるべき指標を選ぶことは、生きる上での参考になると思います。そうやって意識的に前へ進んでいれば、「間違っているな」と思った時に方向修正が容易になるし、大局観を身につけられる気がします。

 

ブログを例に書くと、1つ1つの記事をいかにうまく書くかは戦術レベルの話。どんなテーマのブログなのかを考えるのが戦略レベルの話です。どれだけ文章が上手くなっても、そのブログの方向性が間違っている(面白く無い・有用性が無い)場合、結果的にそのブログは失敗となってしまいます。

 

何を以て成功・失敗を判断するかは人それぞれでしょうが、ひたすら文章レベルを上げること(戦術)に集中していては、結局その文章レベルで何がしたいの(戦略)? という話になってしまいます。最初からブログの方向性が分かっていれば、それに基づきどのような記事を書くか、どの程度の文章力が必要か、など追いかける指標を明確にすることができます。

 

じゃあ私のブログはどうなのかというと、現在私が追いかけている指標は「毎日更新」の1点です。毎日更新できれば、何書いてもいいのか? –はい、いいんです(笑)。何かを書きたい、何かを発信したい、そしてそれを継続的に習慣としてやりたい。そんな漠然とした想いが私にブログを始めさせたので、少なくともブログマラソンを完走するまでは特別テーマを設けるつもりはありません。

 

ですので、正直言うとこれといって戦略があるわけではありません。強引に書くとすれば、「毎日更新」という目標を達成するために、たくさん本を読んだり、外に出かけたり、日常での気付きを増やそうと意識することでネタ探しをしている、というくらいでしょうか。いずれにせよ、ブログにおいてもっと明確な指標を見つけることは今後の私の課題ではあります。

 

『「超」入門 失敗の本質』では戦略性以外に、思考法、イノベーション、型の伝承、組織運営、リーダーシップ、メンタリティという項目に焦点を当てて解説しています。元である『失敗の本質』も併せておすすめしますので、ぜひ手に取ってみてください。

 

Amazon.co.jp: 「超」入門 失敗の本質 日本軍と現代日本に共通する23の組織的ジレンマ: 鈴木 博毅: 本

 

Amazon.co.jp: 失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫): 戸部 良一, 寺本 義也, 鎌田 伸一, 杉之尾 孝生, 村井 友秀, 野中 郁次郎: 本