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ブログマラソン106日目 - スティーブジョブズのスピーチを聴いて自分の生き方を見直す

ブログマラソン106日目。

 

スティーブジョブズのスピーチを聴いて自分の生き方を見直す

 

昨日の「時間は有限であると意識する」という記事を書きましたが、時間は有限だと意識することの大切さを教えてくれる動画があります。それが2005年、スタンフォード大学の卒業式にて行われたスティーブジョブズのスピーチです。約15分間の中で、3つの大きなストーリーを語っています。まだ見たことのない人は是非ご覧になって下さい。日本語字幕付きの動画のリンクを下記に貼っておきます。

 


スティーブ・ジョブス 伝説の卒業式スピーチ(日本語字幕) - YouTube

 

 今日はこのスピーチを見て私が感じたことを書いていきます。

 

※結論に近い部分を原文そのままに引用させて頂いています(スペルミスがあったらごめんなさい)が、それを日本語訳しているわけではありません。また私の勝手な解釈が含まれていることをご容赦ください。

 

①点と点を繋げる(Connecting the dots)

You can’t connect the dots looking forward. You can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future. You have to trust in something, your gut, destiny, life, karma, whatever. Believing that the dots will connect down the road will give you the confidence to follow your heart even when it leads you off the well worn path, and that will make all the difference.

 

1つ目のストーリーとして、初めてのMacコンピュータに搭載された様々なフォントを例に出して、点を繋げる話をしています。彼は大学を途中で辞めています。しかし、辞めると決断したからこそ、興味の無かった必修の科目をさぼり、彼が面白そうだと思った文字芸術を履修することになります。書体や文字間のスペースなど、印刷物の素晴らしさを学んだことで、結果的にMacコンピュータに様々なフォントが搭載されることになったわけです。

 

「You can’t connect the dots looking forward. You can only connect them looking backwards.(先を見通して点を繋げることはできない。後から振り返ることでのみ点の繋がりに気づく)」と言っているように、そのときに学んだこと、達成したことが将来どういう形で役に立つかは分からないけれども、経験の数々がいつかどこかで繋がると信じて、心の声を聴いて行動することが大切であると説いています。だからこそ、まずは自分の本心に従って、やってみたいと思ったことに全力で取り組むことが大切なのですね。それを続けていれば、10年後振り返った時に点と点のつながりを見ることができると。すぐに何の成果が表れなくても、決して諦めてはいけないということを教えられているような気がします。

 

②愛することと失うこと(Love and Loss)

The only way to do great work is to love what you do. If you haven’t found it yet, keep looing. Don’t settle. As with all matters of the heart, you’ll know when you find it. And like any great relationship, it just gets better and better as the years roll on. So keep looking. Don’t settle.

 

「Keep looking. Don’t settle. (探し続けろ、妥協するな)」。このスピーチの中で私が一番好きな言葉です。ジョブズは「仕事は人生の中で大きな時間を占めるものであり、それを満足するものにするためには素晴らしいと信じる仕事をするしかない。素晴らしい仕事をするためには、自分が本当に好きなことをすることだ。」と説いています。

 

最初から自分が本当に好きな仕事を見つけられる人は少ないと思います。特に日本では新卒で入社した企業に定年まで勤めるという人も多いため、時間が経つにつれ仕事は仕事と割り切って(妥協して)、嫌いな仕事でもとりあえず続けてしまうことは多いのかなと思います。それでも私は、将来自分が心の底から好きだと思えることを仕事にしたいと願っていますし、だからこそ今は海外で不安定な生活を送っています。そんな時に、ジョブズの言葉は今の私にとって大きな励みになるのです。「Keep looking. Don’t settle.」

 

 

③死について(Death)

Asked myself “If today were the last day of my life, would I want to do what I am about to do today?” And whenever the answer has been “No” for too many days in a row, I know I need to change something.

 (中略)

Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. You are already naked. There is no reason not to follow your heart.

 (中略)

Your time is limited, so don’t waste it living someone else’s life. Don’t be trapped by dogma which is living with the results of other people’s thinking. Don’t let the noise of others’ opinions drown out your own inner voice. And most important, have the courage to follow your heart and intuition. They somehow already know what you truly want to become. Everything else is secondary.

 (中略)

“Stay hungry. Stay Foolish”

 

最後のストーリーは死について。「もし今日が人生最後の日だとしたら、今日これからやろうとすることは本当にやりたいことだろうか。もし何日も続けてその答えが”No”だとしたら、何かを変えなくてはいけない。」と話しています。自分の人生に照らし合わせてみると、時に”No”という答えが何日も、何か月も続いているような気もします。

 

人は皆死ぬもので、生きている時間は限られています。時間が有限であるからこそ、ジョブズは「他人の人生を生きて時間を無駄にしてはいけない。他人の雑音によって自分の心の声をかき乱されてはいけない」と話しています。結局問いに対して”Yes”と言い続けるためには、「自分の本心と直感に従う勇気を持つことが最も重要」なのだと思います。

 

人は死ぬと分かっているからこそ、1日1日が貴重だと実感できるのだと思います。長生きしてもせいぜい80年程度の命ですし、明日事故にあって死ぬかもしれません。そんなことを想うと、「こんなことやったら恥ずかしいな」、「これをやったら嫌われるかな」、「自分にはまだ無理かな」とか、他人のことを気にしたり、自分自身に制限をかけてしまうことが何だかものすごくちっぽけなことのように感じます。

 

残された時間は多くありません。だからこそ色々なことに挑戦したいと思うし、躊躇している余裕はありません。決して安住せず、自分が心の底から好きだと思えることを探し続け、面白そうだと思ったことに全力で取り組み、他人からの雑音は気にせず自分の人生を生きる。限られた時間の中で自分の直感を信じて行動していれば、自分が作り上げてきた点と点が全て繋がっていくと信じること。未来を予測することはできませんが、そうやって今現在を全力で生きることができれば、良き未来が待っている確率は大きくなるのではないでしょうか。

 

そして、最後にスティーブジョブズが学生に送った言葉は、“Stay hungry. Stay Foolish”。ハングリー精神を持って、何かを追い求めて色々なことに挑戦していく。そして、Stay Foolishというのはバカであれ、愚か者であれという意味ですよね。要は自分をよく見せる必要なんかないし、他人からどう思われようが自分の直感を信じていればよいということだと思います。“Stay hungry. Stay Foolish”。この言葉を胸に刻みながら、今日の記事を書き終えたいと思います。