破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

寄付で成り立つレストラン

私が現在住んでいるAbbotsfordに誰もが知っているレストランがあります。「Lentil as anything」と銘打つそのレストランは毎日朝から晩までベジタリアンの食事を提供しています。毎日異なるメニューでバイキング形式となっていますが、値段は決められていません。皆それぞれが、その食事に対して「いくらの価値があるか」を判断して寄付箱に入れいているのです。

 

経済的余裕のある人が、お金の無い人の分をカバーする形になっているわけですね。もう既に13年以上も続いているそうで、本当に感心してしまいます。とにかくこの寄付形式が成り立つというのが凄い。運営側は決して支払を強要せず、個々人がいくら払っているかは把握していないと思います。毎回お金を払わずに食べることも可能なわけですし、実際そういう人もいるのでしょう。それでも13年も続いているということは、大半の人が正直な気持ちで、誠意を持って寄付をしているという事実を証明していることになります。

 

私も何回か行ったことがありますが、全ての料理が本当においしいです。肉を一切使用せず、魚・野菜中心のメニューとなっているので健康に気を使っている人にとってもおすすめです。これだけ質の高い料理を提供してくれたら、それに見合うだけの額を払わずにはいられないのも納得できます。

 

経済的事情に関わらず、全ての人に対して平等においしく、健康的な食事を提供する。Lentil as anythingの素晴らしい哲学に共感して、ボランティアで働く人も大勢いるようです。この先20年も30年もずっと続いて欲しいですね。

 

寄付で成り立つレストラン、Lentil as anything。メルボルンに来られる方は是非立ち寄ってみて下さい。(シドニーにも1店舗あるようです。)

http://lentilasanything.com/