破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

ワイカリー最終日

待ちに待った仕事が始まり2週間が経過。本日最後の仕事を終えました。数ある季節労働の1つであるオレンジピッキングは想像以上に辛い仕事でした。

 

この仕事は時給制ではなく、歩合制なので、やればやった分給料が入ってくるわけですが、これがまたえげつない。もらえるのは1binにつき$22と設定されていますが、この1binというのがとにかくでかいのです。同じ時期に仕事を始めた人達で集まり、2-3人のグループ別にオレンジを収穫してbinにひたすら入れていきます。1日でやり終えるのはせいぜい1人2bin。8時間近く働いているにも関わらず、もらえるのは$44ということです。頑張って3bin収穫したとしても$66。時給に換算したら$10にも満たない数字です。

 

仕事が楽であれば許容できます。しかし残念ながら滅茶苦茶しんどいです。第一に、とにかく暑い。長時間強烈な日光にさらされるため、体力の消耗が激しく、こまめに水分を取らないと脱水症状になってしまいます。

 

第二に、作業の進行がどの木を摘むかによって左右されるのが難点です。木の高さや枝の伸び方によってオレンジを取る難易度が大分変わります。全てのオレンジを摘み取らないと、次の木に手をつけられないので、時折難しい木に当たるとかなりの時間をロスしてしまいます。

 

木の内部に腕を突っ込み、手首をひねるようにしてオレンジを摘み取るため、枝が腕に引っかかることで多くの擦り傷ができ、筋肉痛にもなります。日焼け止めを塗ってもすぐに汗で流れてしまうため、ほとんど効果なし。肌がひりひりと焼けるように熱く、痛みを感じずにはいられません。

 

夕方に仕事を終えてバッパーに帰ってからは、傷口がしみるのを我慢しながらシャワーを浴び、夕食を終えて寝るだけです。そして翌日も朝早く起床し、同じ作業の繰り返しという、何とも充実感を感じられない生活を送っていました。

 

もしお金が稼げるのであればもう少し続けてもよかったのですが、この調子ではせいぜい生活費を賄える程度なので、早めに見切りをつけることにしました。

 

次はオーストラリア第2の都市メルボルンへと向かいます。オーストラリアに来る前は、どうしても大都市は避けたくてシドニーとメルボルンは選択肢には無かったのですが、まさかこんなに早く心変わりするとは思いもしませんでした(笑)。心変わりした最大の理由はやはり仕事のことです。アデレードとワイカリーで約1か月生活してみて、自分の英語力の低さを思い知らされました。ネイティブばかりがいるアデレードでは到底仕事を見つけられそうにないと判断し、ある程度日本語を活用できる仕事をメルボルンで探すつもりです。

 

この1か月間、英語を流暢に話せないのが自分だけという環境で、惨めな思いを何度も経験しました。しかし、もし最初からシドニーやメルボルンに行っていたら、そういう想いを経験することなく、気づきが無かったかもしれないと思うと、ある意味最初にアデレードを選択したのは間違っていなかったのかもしれません。

 

また新たな気持ちで、メルボルンでの新生活頑張ります。