メルボルンのMykiシステムの劣悪さがBBCに紹介されてしまう
ふとBBCのアプリでニュースを見ていたら、何だか見覚えのある写真が・・・
The passengers who monitor Melbourne's ticket inspectors - BBC News
メルボルンのトラムですね。
トラムは電車・バスと並んでメルボルンの主要な公共交通機関の1つです。
Myki(マイキ)カードと呼ばれるSuicaみたいなプリペイドカードを持っていないと、これらの交通機関を利用することができません。
当然乗車前にチャージをしておかねばならず、無銭乗車していないかどうか定期的に係員が見張っているのです。
このBBCの記事の中には、この係員が陽気で丁寧で優しく対応してくれる一面がある一方、Mykiシステムの評判の悪さについて書かれています。
私もいつぞやの記事で、メルボルンの公共交通機関に対する批判記事を書きましたが、
どうやらBBCに紹介されてしまうくらい、一度利用したことがある人にとっては同じ認識だったようですね。
実際メルボルンのMykiシステムの質は非常に劣悪です。感度が悪い、チャージに時間がかかる、反応速度が遅いなど。
特にカードの反応速度の悪さは尋常ではなく、カードを2秒くらいタッチしていないと反応してくれません。「え、ここ発展途上国ですか?」と疑いたくなるほどの遅さです。
Suicaの実力 - 海外の交通系ICカードと比べてみる - 破天荒な海外生活ブログ
またルールが複雑なのも難点。乗車するときにタッチすることを「タッチオン」、下車するときにタッチすることを「タッチオフ」と言うのですが、場合によってタッチオフしなくても良かったり、タッチオフしないと違反だったり、何だかよく分からない。
基本的にバスとトラムはタッチオフしなくてもよいという人がいるけど、ゾーンを跨がる場合はタッチオフしなきゃいけないとか、色々あるみたい。大体誰に聞いても違う答えが返ってくるので、謎解きとしてはやりがいがあるかもしれない(笑)。ちなみに私は2年間メルボルンに滞在して謎解きしましたよ。余計なことは考えずに毎回タッチオフするっていうのが正解です(笑)。
しかし、そんな劣悪なシステムを提供しているにも関わらず、不正に使用している人に対しては容赦なく罰金を課してくるのが憎らしいところです。無銭乗車が見つかった場合、その場で支払えるなら$75、支払いを拒否、あるいはその場で支払うことができないときは$223の罰金だそうです。何も知らない旅行者にも容赦しないので、メルボルンに来る人は要注意です。いくらなんでも$223はしゃれにならん。
本当に不正に使用しているのであれば罰金もやむなしとは思いますが、記事によるとシステムの不具合でちゃんと機械が認識してくれない場合でも罰金を取られちゃうんだとか。そりゃあたまったもんじゃないよなぁ。
2017年までに機械の不具合を全て修正するみたいですが、システムそのものを変えた方がいいですよね。はっきり言って。
オーストラリアを代表する都市の一つであるメルボルンの公共交通機関がこのレベルじゃあ、訪れる人はがっかりです。システムさえしっかりしてれば、そんなに悪くは無いはずなんですけどね。