バンクーバーの夏
8月。ブログやSNSを見ていると、真夏の日本の暑さがひしひしと伝わってきます。
一方でここバンクーバーは真夏にも関わらず最高気温は22~23度程度で、25度まで上がるのは非常に稀です。
しかも朝晩は15度以下まで冷え込むので、長袖無しでは風邪を引いてしまうくらい寒い。
過ごす分には快適といえば快適なのですが、夏という感覚が一切無いのは何となく寂しいような気もします。はっきり言って5月くらいから気温の変化がほとんどないので、春の延長という認識でしかありません。
世界を見渡せば四季がある地域がある一方で、年中暑かったり、年中寒かったりする地域があるわけです。
最初からそういった地域に生まれ育った人にとってはそれが当たり前だから問題ないかもしれませんが、明確に四季がある日本に生まれ育った私にとって、季節の移り変わりが曖昧だとうまく体のリズムを作れない気がします(ただの錯覚かもしれませんが)。
夏があるからこそ冬が恋しくなり、冬があるからこそ夏が恋しくなります。春・秋に関しても同様です。
暑い日が続くと「早く涼しくならないかなぁ」と秋・冬に想いを馳せ、冬になったらなったで「くそ寒いなぁ、早く夏にならないかなぁ」なんて文句を垂れる。
毎年同じ気持ちになるのは分かっているはずなのに、なぜか季節が巡る度に同じ思考を繰り返してしまいます。頭で考えるものではなくて、体で感じるものだからですかね。
夏の暑さも冬の寒さも辛いけれど、そういうのがあるからこそ逆の季節が待ち遠しくなるし、それぞれの季節にある固有の匂いを楽しめるのも四季があることの醍醐味です。
そういえば先日亡くなられた大橋巨泉さんはセミリタイアという形で、南半球と北半球の季節の違いを利用して、オーストラリア・ニュージーランド、カナダのそれぞれ一番過ごしやすい時期に合わせて生活されてましたよね。この3カ国にはOKギフトショップがあり、中々繁盛しています。
私はまさにこの3カ国を渡り歩いてきたので、これらの国のベストな気候を知っています。リタイア後の生活として考えればある意味1つの理想形かもしれませんね。それぞれの地域のいいとこ取りをするわけですから。
しかし今は色々な季節を感じてみたいので、そういう生活をしたいという願望は今のところありません 。
夏が終わればカナダの寒~い冬を経験することになります。マイナス何十度の世界を体験してみるのも一興ですからね。