破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

帰宅ラッシュに見る日本とカナダの仕事に対する考え方の違い

カナダのバンクーバーに滞在している私の現在の勤務先は日系の会社。月曜から金曜まで9時に始まり5時に終わる典型的なオフィスワークです。

 

一緒に働く人もお客さんも日本人なので日本で働いているような錯覚に陥ることもありますが、帰宅時の光景を見ると、やっぱりここはカナダ何だなぁと思わされることがあります。

 

それは帰宅ラッシュが始まる時間。私は基本的に残業しないので、5時過ぎに切り上げて大体5時15分頃の電車に乗ることが多いのですが、まぁ仕事終わりで帰路につく人が多いこと多いこと。

 

もちろん日本の満員電車とは比べるべくもありませんが、注目すべきは他の時間帯との比較。今日はほんの少しだけ遅くなって電車に乗ったのは5時35分くらいだったのですが、駅に着いた時のあまりの人の少なさにびっくりしてしまいました。たった20分だけですよ。本当に信じられないくらい人が少なかったのです。

 

仕事終わりに夕飯を済ませてから帰宅したときなど、6時以降に電車に乗ることは今まで何回かあったのですが(もちろんがらがら)、まさか5時半過ぎで既に帰宅ラッシュが終わっているとは思ってもみませんでした。

 

この事実から推測できることは、いかにカナダの人が定時にスパッと仕事を切り上げて帰っているかということ。きっとダラダラと会社に残るようなことはしていないのでしょう。だからこそ5時~5時半くらいの時間のみ集中的に電車が混むような事態になるわけです。

 

私が働いている会社は残念ながら定時になっても帰る人はほとんどいません。やはりそこは日系企業。定時で帰りにくい雰囲気を作ることにおいて右に出る国はいません。

 

私はいつも帰るとき、忙しそうなところ申し訳ないなぁと思いつつも、「何で日本人ってこんなに働くんだろう?」なんて海外かぶれ的な思考を頭に入れたまま、そそくさと帰っているわけですが。同僚の方々のほとんどは永住権を持っており、私より海外生活ずっと長いはずなんですけどね。

 

どちらのスタイルが好きかと問われれば、私はもちろんカナダスタイルが好きです。オーストラリアにいたときもそうでしたが、仕事のスタイルはすごくカジュアルだし、残業を推奨するようなことは全くありませんでした。

 

そんな働き方に慣れてしまったせいもあり、やはり日本で働くのはしんどいなぁと思ってしまいます。今の会社は多少カナダ文化が混ざっているのでまだましですが、日本に帰ってガチガチの日本企業で働ける気がしないというのが今の正直な気持ちです。

 

まぁ業界や個々の会社に依るものなので、一概にとやかく言うことはできませんが、「定時過ぎても何となく居残っている」企業文化だけはどうにかなって欲しい。

 

オーストラリアなんて金曜は午前中だけ働いて、昼過ぎから酒を飲むなんて結構当たり前ですからね(笑)。別に私は酒をほとんど飲まないけれど、そういう感じの雰囲気は好きです。

 

あんまり固く真面目に考えていても面白くないし、カナダやオーストラリアのようなもう少し気楽な仕事の姿勢を持ちたいですね。

 

※「気軽に」なんて書くと語弊がありますが、カナダ人もオーストラリア人もちゃんと働いています。むしろ定時に帰るつもりでいるからこそ、結構集中して取り組んでいるような印象。残業ありきで1日の時間配分をするよりは効率的な気がします。一般論として。