超情報化社会でのちょっとしたスローダウンのすすめ
「今日のTED」としてカール・オノレイ 「スロー」の勧めを紹介します。
カール・オノレイ: 「スロ-」の勧め | TED Talk | TED.com
都市化、消費社会、技術革新・・・。あらゆることがスピードアップする世の中で、スローダウンの重要性を説いています。
この講演自体は2005年なので10年以上前のことです。スマートフォンという超絶便利なデバイスが世界を席巻している今、この講演時に比べて更にスピード・利便性を追い求める社会になっていると思います。
SNSを使えば簡単に友達に連絡が取れる。わざわざ分厚い国語辞典や広辞苑など使わなくても、言葉の意味はネットでサクッと検索できる。映画も音楽も本もダウンロードして気軽に楽しめる。仕事も趣味もスピードを上げて効率を求める。
そんな超がつくほどの情報化社会で生活していると、スローダウンすることなんて考える暇も無くなってしまいますよね。
トークの中にもあったように、決してスピードが悪ということではありませんし、全てスローダウンさせることがいいというわけでもありません。
家族や友達とゆっくり話す時間を設けてみたり、スマホやパソコンの電源を切ってゆっくり本でも読んでみたり、あるいはちょっと外に出てぶらぶら散歩してみたり。
そんなスローなひと時を生活の中に取り入れることで、超情報化社会とのバランスが取れるのではないかなぁと個人的には思っています。
そういうことって多分意識しないと絶対にできない。気づけばパソコン開いてスマホいじってってなってしまいますからね。ゆっくりと思考にふける時間を取らないと・・・。
私は最近ランニング習慣を再開させましたが、その際ランニングアプリは使用していません。走行距離やペース、カロリー消費量など勝手に記録してくれるのですごく便利なのですが、そこに蓄積されるデータに意識が行き過ぎてしまうときがあるのですよね。
一時期そのアプリ(ちなみに私はNikiのランニングアプリを使用していました)の走行距離を蓄積させていくことに夢中になっていたことがあって、走ることそのものがおろそかになっていたというか、数字だけが目的となっていたんですよね。
あるいは目標達成のために効率化を求めていただけかもしれません。
しかしアプリの使用を止めて以来、走った距離やペースを気にすることなく、ゆっくりと自分のペースで走れている実感があります。今現在具体的な目標が無い以上、今のようなペースでランニングを続けることが自分のためになるのかなぁと感じています。
実を言うと、今使用しているWIND mobileというキャリアの通信状況がよろしくなく、走っている途中に途切れてしまい度々イライラするようになったことがアプリの使用を止めたそもそもの理由なのですが(笑)。まぁ、ラッキーなアンラッキーでしたね。
ランニングだけでなく、他のところでも自分の生活の中でスローダウンできる時間を意識的に作っていければなぁと思っています。