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破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

移民の受け入れ体制について - カナダと日本の違いを見てみる

ブログマラソン346日目。

 

私が現在滞在しているカナダは世界各国からの移民が非常に多く住んでおり、その移民を受け入れる体制も非常に整っています。

 

アメリカ、イギリス、オーストラリアなど、他の英語圏から来た人ならともかく、英語を母国語としない移民にとって言語の壁は大きなものです。また英語ができるかできないかに関わらず、税金のこと、社会保障のこと、住まいの探し方や仕事の見つけ方など、分からないことが多いと不安になりますよね。

 

そんな移民の人たちが国に溶け込めるように、カナダでは移民のためのサービスが数多く存在します。

 

その最たるものがESLと呼ばれる英語の語学学校。English as a Second Languageの略で英語を第2言語とする人に向けて数多くのESL学校が存在します。

 

通常のESLは料金が非常に高いですが、非営利団体や一般のコミュニティでも英語を教えているグループはたくさんあるので、行動力さえあればいくらでも英語を学ぶ機会を作ることができます。

 

またバンクーバーで言えば、ISSBC(Immigrant Services Society of British Colombia)といった移民のためのサービスを提供する社会事業団が存在し、格安の語学学校運営だけでなく、仕事やボランティアの斡旋など、幅広い活動を行っています。

 

オーストラリア、ニュージーランドなども移民大国なので、似たような状況にあります。行ったことは無いですが多分アメリカもそうでしょうね。

 

一方の日本はどうなのでしょうか。もちろん日本は移民大国からは程遠い位置にいますし、国内にある大半のサービスは日本生まれの日本人向けであり、日本に移り住んでくる人にとっては過酷な環境ではあるかと思います。

 

しかし外国(主に中国)からのインバウンド旅行需要だけにとどまらず、今後日本に永住するという人も増えるかもしれません。

 

下記は2016年4月16日付の日経オンラインのリンクですが、永住権の取得制限緩和に関する記事が掲載されています(会員限定の記事となっています)。

www.nikkei.com

 

政府は外国人経営者や研究者などを対象に永住権を取得しやすくする。高い知識や技能を持つ外国人は5年間の滞在を条件にしてきたが、3年未満に縮めることを検討する。

 

とあるように、こういった体制整備が今後進んでいったら、日本への移民も増えてくるかもしれませんよね(日本が今後移民国として魅力的になるのかどうかによると思いますが)。

 

そんな中で、こんなニュースもありました。2016年4月17日付の朝日新聞デジタルの記事です。

www.asahi.com

 

日本語ができない子どもの2割が高校に進学しない実態が背景にあるという。

 

文科省によると、公立の小中高校や特別支援学校に通う外国籍の子どものうち、日本語で学習できないのは2万9198人(2014年度)。また、国際結婚が増えた影響で、日本国籍でも7897人の子どもに日本語指導が必要だという。

 

移住だけでなく、国際結婚も増えているようで、日本語が話せない(苦手な)子どもへの日本語教育が遅れているのが現状のようです。

 

ちなみに前出の日経オンラインの記事は、経営者や研究者の誘致の話なのでこの教育の話とは別物ではあるとは思いますが、移民に対する環境整備という点では共通するものかとおもいます(最終的に日本で結婚して子どもが生まれたら、この朝日新聞デジタルの記事が提示する問題に関わってきます)。

 

要するに外国人に日本語を教えられる教員、あるいは外国語で各専門科目を教えられる教員が不足しているのが問題なわけですよね。そうなると今後の対応策として、選択肢は大別して2つあると考えられます。記事にある通り、日本語指導を拡大させていくか、あるいは外国語での教育環境を整えるかです。

 

後者の場合大変なのは、外国語が英語だけでは無いという点だと思います。英語を話せない人が多いのは日本に限ったことではありません。あらゆる外国語での教育環境を充実させるのは非現実的なので、この場合はおそらく、英語、あるいはそれに加えて中国語や韓国語に絞ることになるのでしょうね。それでも人材を確保できるとは思えませんが・・・、

 

となると、やはり記事の最後にあるような骨子案を検討して進めるという形になるのでしょうか。

■提言骨子案のポイント

・拠点校中心の広域指導体制を促進

・日本語指導などの専任教員の配置拡充

・教職課程のモデルプログラムを開発

・日本語指導充実のため学校で開発された教材を共有

・高校入試での受け入れ枠の設定を要求

 

今後どうなるのかは分かりませんが、少子高齢化社会を既に迎え始めている日本にとっては、移民受け入れということも1つの大きな問題のはず。

 

労働人口が減る一方で経済を支えることができないのであれば、積極的な移民の受け入れを進めるのは当然の流れでしょう。いずれESLならぬJSL(Japanese as a Second Language)なんて言葉も出てくるかもしれませんね。

 

この手のニュースは今後も注目してみていきたいと思います。

 

「今日のTED」

高橋晋平: 新しいアイデアのつくり方 | TED Talk | TED.com

www.ted.com

 

今回は日本人による日本語での講演です。

 

新しいアイデアの作り方として、しりとりを用いることによりランダムにキーワードを発生させて、自分の作りたいものと組み合わせるという方法を紹介しています。

 

データを分析してできるものもあるけれど、斬新なアイデアを思い浮かぶためには、全く関係のないところからキーワードを引っ張ってくると良いということですね。しりとりを続けていくうちに頭の中にキーワードが残り、それらが意外な形でつながっていくと。

 

しりとりを使うというのが一つのポイントですよね。がむしゃらにキーワードを見つけようとすると、きっと思い浮かぶ言葉に偏りが出てきてしまう気がします。しかし、しりとりのように次の言葉を作るための制限があることにより、必然的に関係の無い分野からもキーワードを引っ張ってこざるを得ず、アイデア作りのヒントになるのだと思います。

 

少し話は逸れるのですが、この動画を観て思い出したのが、私が5年以上前に読んだ『本は10冊同時に読め!』という、元マイクロソフト日本法人社長である成毛眞氏の著書です。 

本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)

本は10冊同時に読め!―本を読まない人はサルである!生き方に差がつく「超並列」読書術 (知的生きかた文庫)

 

 

なぜ10冊同時に読んだ方が良いのかという理由の1つとして、異なる分野の本を同時並行的に読むことで脳が刺激され新たなアイデアが思い浮かびやすくなる、というようなことが挙げられていました。

 

1冊の本を完全に読み終わってから次の本に進むのではなく、歴史の本を読む傍らに宗教や哲学、あるいは科学やSF、能や歌舞伎、旅行記やエッセイなどなど、色々な分野の本を並行して読むことで色々な世界が同時に頭の中に入ってくるわけです。それらの世界観を自分の仕事の分野と組み合わせることで斬新なアイデアを生むことができるのだというような内容でした。

 

本著には「ぶっ飛んだ」本の方が良いと書かれていましたが、全く関係が無さそうに見える分野にこそ、誰も思い浮かばないようなアイデアのヒントが隠されたりするわけですよね。そういう意味で本動画に紹介されている、しりとりで一見関係なさそうな分野のキーワードを見つける作業と共通点を見つけたような気がしました。