破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

留学エージェントは依存するものではなく利用するもの

ブログマラソン253日目。

 

大半の人にとって、初めての海外留学を決意したときに真っ先にすることといえば、留学エージェントにコンタクトをとることですよね。初めての海外で英語も話せない。ビザの申請方法や語学学校の手配、宿泊施設の手配の仕方も分からない。そんな状況で、これら全てのことを代行してやってくれる留学エージェントは非常に頼りになります。

 

しかし留学エージェントに頼りすぎることは、海外留学の目的を考えると本末転倒だと私は考えています。休暇が目的の人はともかく、「自分を変えたい」と思って新しい挑戦のつもりで留学に来ている人にとっては、少なくとも現地に着いてからは留学エージェントを頼りにし過ぎるべきではないと思います。

 

出国前にビザや学校などの手配を頼むのは個人的には「あり」です。私も海外留学のことなんて最初は全く分からなかったので、大半の手配はエージェントにやってもらいました。お金もかかるので利用しないに越したことはありませんが、初めてとなるとやはり利用せざるを得ない人がほとんどでしょう。

 

しかし、現地に着いてからは何事もできるだけ自分の力でやるべきだと思うのです。私が行ったニュージーランドもオーストラリアも、主要な都市であれば日本人はたくさんいますし、日本人がいなくても面と向かってジェスチャーを使いながら話せば、基本的なことなら何とか通じるものです。

 

私は現地の学生寮で働いてきましたが、いくつかの留学エージェントと提携していることもあって、それらを経由してうちに来る学生さんもたくさんいます。そして、現地に着いたら全部自分でやる人もいれば、いつまでもエージェントに頼りまくる人もいます。

 

そういう人たちって比較的わがままで、文句を言う人が多いのですよね。うちにとってはお客様なのでしっかりと対応しますが、ほんの些細なことをエージェントに「ちくる」人がいることにはほとほと困ってしまいます。

 

窓がうまく開かない、キッチンが汚い、アリがいるなどと、小さなことに文句を言う人がいます。もちろんこういったことはうちの責任なので文句を言われること自体はいいのですが、問題はそういったことを彼らはエージェントに報告することです。これはもうエージェントを頼りすぎている証拠です。

 

直接うちに言ってくれれば、すぐに修理するなり掃除するなりして対応できるのに、わざわざエージェントに「ちくる」意味が分かりません。エージェントがそれらの問題を解決してくれるわけではないので、結局エージェントがうちに連絡してきて、それに対応してからお客さんに話して、うちからエージェントに報告するという2度手間、3度手間を取らなくてはいけません。

 

ただのクレーマーなのか、全ての問題をエージェントが解決してくれると勘違いしているのかどうかは分かりません。前者の場合はもうどうしようもありませんが、後者の場合だとしたら、もうちょっと心構えを改めるべきだと思います。そもそも日本を離れて海外で生活を始めたら、日本では起きないような問題に遭遇するのは当たり前ですし、そういったことも海外での貴重な経験の1つです。

 

別に自分がクレームを受けるのが嫌だから言っているわけではなく、客観的に見てそういう気持ちで海外留学をすることがもったいないと思っています。こういった事例に限らず、エージェントに頼り、依存してしまうことは、折角得られる海外での貴重な経験を失ってしまうことにつながります。まずは自分でやってみることが大切で、留学エージェントは、1人ではどうしようもないときに頼れる保険のような存在くらいに思っておいたほうが、その人にとっては有益だと思います。

 

こういったことが起きてしまう背景の1つとして、留学エージェントに支払う金額が高いことが挙げられます。これはもうエージェントによりけりですが、留学サポート費は高いところは本当に高いです。そうなると現地でのサポートも手厚くなるわけで(エージェントにとってはそれが売りになる)、留学生は現地でもエージェントに頼るという構図が出来上がります。留学生にとっては高いお金を払っているので、サポートを受けて当然、あるいはサポートを受けなくてはもったいないという人もいるでしょう。

 

結局はエージェントを利用する人と、エージェントに依存してしまう人の差だと思います。そのサポートを最大限に利用して、充実した留学生活を送れる人もいます。しかし、充実した留学生活を送れる人は自分で考えて動ける人であり、そういった人はもともとそんなサポートなしでも成功できる基盤がある人でしょう。一方、依存してしまう人は何でもかんでも頼ってしまい、本末転倒になってしまっている気がします。「あんた何しに来たの?」、「学びに来たんでしょ?」、「何か経験しに来たんでしょ?」と突っ込みたくなる人をたくさん見かけてきました。

 

まぁその機会を活かすも殺すもその人次第です。それでも、どうせ誰かを頼るなら現地の人に頼ってみましょう。現地の日本人でも構わないと思います。お金でつながった関係でなければ、自分がお客さんだという意識はなくなり、依存することにもならないでしょう。留学エージェントの現地サポートは保険という最終手段であるという意識に切り替えて生活してみれば、より実りのある海外留学になるのではと考えています。

 

 

※ちなみに、留学エージェントによっては教育的で厳しいところもあると聞きますし、特色はそれぞれだと思います。また、私は留学エージェントを否定しているわけではなく、サポートに頼りすぎてしまう留学生の心構えが問題だということが本記事の主旨です。念のため。

 

 ↓また、日本と同じレベルのサービスを期待して来られるのも困りもの。

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