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読書レビュー 『ゼロ – なにもない自分に小さなイチを足していく』 堀江貴文著

ブログマラソン248日目。

 

読書レビュー 『ゼロ – なにもない自分に小さなイチを足していく』 堀江貴文著

 

この本、実は1年前に日本に一時帰国した際に買った本で、今回改めて再読してみました。

 

本書は堀江氏が証券取引法違反で実刑判決を受け、2年6か月の服役を終えた後に書かれたものです。

 

ライブドアの社長だったころは連日のようにマスコミに取り上げられ、その過激な発言に心地よいと思った人も、嫌悪感を抱いた人もいるでしょう。しかし、この本を読むとテレビを通して見るだけだった「ホリエモン」からは知りえなかった「堀江貴文」という人の一面を覗くことができ、そこから発せられるメッセージには大いに勇気づけられます。

 

例えば、自信についての話。「自信」は「経験」によって形成され、自信を持てない理由は圧倒的に経験が不足しているということを述べています。

 

そしてその経験がどういうものかという点については、下記のように言及しています。

 

なにかを待つのではなく、自らが小さな勇気を振り絞り、自らの意思で一歩前に踏み出すこと。経験とは、経過した時間ではなく、自らが足を踏み出した歩数によってカウントされていくのである。

 

 時間が経験を与えてくれるわけではありません。小さなことでも、自分の意思で行動を起こすことが大切ですよね。

 

そして、現状に不満があるにも関わらず、多くの人がなんのアクションも起こさないことについて、それははじめから「できっこない」と決めつけてしまっているからだと言っています。

 

突き抜けられる人と、そうでない人の違いは、次の一点に尽きる。

物事を「できない理由」から考えるのか、それとも「できる理由」から考えるのか。それだけだ。突き抜けられるかどうかは能力の差ではなく、意識の差なのである。

 

実際、できると考えて精力的に動いている人と、「そんなことできない」と考えて何も行動に移さない人とでは雲泥の差が生じます。今持っている能力など気にせず、面白そうと思ったら迷わず1歩を踏み出す勇気を持って決断すること。その小さな決断の積み重ねこそが自信につながるものです。

 

この本を読むと、「自分にもできるのだ」と気づかせてくれます。堀江氏の言葉に従えば、できるかできないかを左右するのは、やるかやらないかを決断する勇気のみです。分刻みのスケジュールで色々なことに挑戦する堀江氏。それは強烈な好奇心と、何でもできると考えて行動している結果でしょう。

 

やらない言い訳を考えている暇も、ネガティブな迷いが生じる暇もないくらいに働く。これは能力にかかわらず、意識さえ変えてしまえばできることです。働かされるのではなく、自分で仕事を作り、自分で時間を使い、自発的に動く。そうやって時間を使っていれば、どれだけ忙しくても辛いと思うことはないでしょう。

 

こういう自己啓発の本は、実際に行動に移してこそ読んだ価値があるものです。本書の中でも自身が学生時代ヒッチハイクをしていた時の話を出した後、

 

たとえばの話、この本を読んで「よし、自分もヒッチハイクをやってみよう!」と思える人、行動に移せる人は、その後の人生でも多くのチャンスをつかむことができるだろう。一方、「さすがにヒッチハイクなんて・・・」と思ってしまう人は、目の前に流れるチャンスを掴めないまま、凡庸な人生が待っているのかもしれない。

 

と述べています。もう仰る通りだと思います。誰かの話を聞いたり、本を読んだりしても、ただ感心して聞き流し、読み流しても意味がない。その話の何割かでも行動に移すことによって、その話を聞いた(読んだ)価値が生じると思います。

 

本書は働くすべての人に発せられているメッセージであり、特に生きがいを感じずに悶々と日々を過ごしてしまっている人にとっては、背中を押してくれる作品になっていると思います。最近また新しい著作を出しているようなので、興味のある人は併せて読んでみるとよいかと思います。

 

ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

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