破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

国境があれば、文化は異なる - 当たり前のことを気づかされる海外生活

ブログマラソン242日目。

 

国境があれば、文化は異なる - 当たり前のことを気づかされる海外生活

 

日本と中国と韓国は似て非なる国。言語も違えば文化も違う。そんなことは当たり前ですが、そんな私たちにとって当たり前のことが世界ではそう認識されていないということがあります。

 

約2年前、私がニュージーランドに留学していたときのこと。留学生向けのコースではなく、完全に地元の学生向けのコースだったため、私を含む2人の日本人留学生を除いては全員がニュージーランドの長期滞在者でした。

 

旅行・観光学専攻だったので、世界各国の地理のことがちょくちょく授業で取り上げられるのですが、とある授業の中である学生が衝撃の一言。

 

 

 

 

 

「中国と日本って違うの?」

 

 

 

 

 

何ィーーーー!!? な、何というおバカな質問を! 違うに決まってるでしょ。

 

しかも先生が、ここが日本でここが中国、と地図を見ながら説明していた際に質問したので、「どう違うのかが分からない」というようなことではなく、根本的に違いが分かっていなかった模様。ChinaとJapanという単語は認識していたものの、それらが国なのか地域なのか(そもそも何なのか)分かっていなかったようです。

 

この生徒の質問に対して失笑していた生徒もいれば、その質問に賛同するような態度を示している生徒もいました。ちょっと失礼ですが、その生徒たちは実際おバカな感じだったので(^^;これは極端な例になってしまっていますが、ニュージーランド人にとって遠いアジアの国に対する認識はこの程度なのかぁと衝撃を受けた記憶があります。

 

でも、それも仕方のないことなのかもしれません。私も同じ地域に属している国々をひとくくりにして解釈してしまうことはありますからね。例えば、コロンビア、ペルー、エクアドル、チリなどなど、南米各国がどのような文化の違いを持ち、人間性がどう違うのかなんて知る由もありません。見た目の区別なんてもちろんつきません(彼らは何となく識別できるようですが。私たちが日本人、中国人、韓国人の見た目の違いを何となく識別できるように)。

 

言語はスペイン語(ブラジルはポルトガル語)で、サッカーが強く、陽気な性格・・・というように南米全体としてひとくくりにしたイメージしか持ち合わせていません。しかし、国境があれば歴史も文化も異なり、また同じ言語でも国によって発音やアクセントなどに大きな差がみられるはずです。それぞれの国については事前に知識として仕入れることはできても、実際に行ってみないと分からないですよね。

 

またオーストラリアとニュージーランドも全く持って違う国です。同じ英語のはずなのに、聞いてみると全く違う言語に聞こえますし、彼らの人間性、自然、気候、住んでいる動植物・・・あらゆる箇所に違いが見られます。しかし日本人にとっては、両国ともオセアニアの先進国というくくりで認識していて、似たようなイメージを持っている人は多いのではないでしょうか。もちろん似ている部分もたくさんありますが、全くもって違う国だということは実際に来てみないと分からないかもしれません。

 

同じように、日本も韓国も中国も、海外からは東アジアの国々という単純なくくりで見られているはずです。言語は違えど見た目は似ているし、まぁ彼らには区別などつけようもないですよね。よくよく考えれば当たり前のことなのですが、このようなことをまざまざと見せつけられるのも海外に来たからこそ。彼らの認識がその程度という事実だけでなく、実際海外から見た日本はどういうイメージなのか。それを知ることができるのも海外生活の醍醐味の一つです。