破天荒な海外生活ブログ

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ブログマラソン221日目 - オーストラリアのラウンドアバウト事情

ブログマラソン221日目。

 

オーストラリアのラウンドアバウト事情

 

ラウンドアバウトとはロータリー型の交差点で、ロータリーに進入してから時計回りに走行した後、目的の方向へ出ていくように決められています。メリットとして信号が不要なため設置費用と維持費用が掛からない、あるいは、ロータリー進入・走行時は必然的に速度が下がることに加え、対面衝突のリスクがなくなるので、事故の軽減にもつながるということが挙げられます。

 

日本では昨年の9月に道路交通法の改正で環状交差点(ラウンドアバウト)の施行が開始されたばかりでまだまだなじみのないラウンドアバウトですが、オーストラリアでは至る所に設置されています。こっちでも左側通行が適用され交通ルールも日本とほぼ同じなため、ラウンドアバウトの走り方さえ覚えておけばオーストラリアでの運転は全く問題なくできます。地球の歩き方などのガイドブックには大抵ラウンドアバウトの解説がされているほど、オーストラリアで運転する際は避けて通れない交差点です。

 

このラウンドアバウトは交通量が多いところでは機能しません。交通量が少ない場所であれば、無駄な信号待ちをする必要が無くスムーズに通過することができるのですが、交通量が多い場所だとロータリーの内部が混み合い、交差点への進入が難しくなってしまうのです。

 

以前ケアンズ旅行に行った際、ポートダグラスからケアンズに向かう途中のバスで大きなラウンドアバウトがありました。ちょうど交通量が多い時間帯だったためか、途切れなくロータリー内部を車が走行している状態が続き、バスの運転手もなかなか進入することができませんでした。恐らくラウンドアバウトの手前で2-3分は待っていたかと思います。ベテランのバス運転手が進入に苦戦するほどなので、ここは信号にすべきでしょ? と個人的には思いました。信号であれば少なくとも順番に流すことができますからね。混雑している状況で車の流れができてしまう(例えば対向車がすべて右折する)と、ロータリー内が優先のためその流れが途切れない限り、こちら側から進入することが難しくなってしまうのです。

 

そんな事情もあり交通量の多い都心部ではラウンドアバウトを見かけることはほとんどありません。しかし、一度郊外へ出るとラウンドアバウトのオンパレードです。日本では「3つ目の信号を右折」というように信号の数を基準に道を確認したりしますが、こっちでは「3つ目のラウンドアバウトを右折」のように、ラウンドアバウトの数を基準にできてしまうほどたくさんあるのです。

 

今後日本でどれくらい普及することになるかは分かりませんが、やはり信号待ちをしなくて済むというのは大きなメリットなので、郊外の方から少しずつ増えていくといいですね。また、日本で普及することでラウンドアバウトでの運転方法を身に着けておけば、海外での運転も少しは安心になります。以前うちの韓国人スタッフが、ロータリー走行車が優先というルールを知らずにラウンドアバウトに突っ込んでいって事故を起こしかけたので(幸い何事にもなりませんでしたが)、やはり知らずに運転するのは危険です(><)。オーストラリア旅行中にレンタカーで運転する予定のある人などは、ぜひぜひ事前にラウンドアバウトのルールを覚えておくことをお勧めします。