破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

ブログマラソン197日目 - 海外生活をしていて日本が恋しくなるもの

ブログマラソン197日目。

 

 海外生活をしていて日本が恋しくなるもの

 

海外に長期で生活することによって日本を客観的に見つめることができ、良いところ悪いところも含めて新たな視点を得ることができます。そうやって客観的に見つめた結果、日本では当たり前のことが海外では当たり前でないことに気が付きますし、逆に日本では当たり前ではないことが、他の国では当たり前であるということにも気が付きます。

 

また長く日本から離れて暮らしていると、どうしても日本が恋しくなる瞬間は当然のようにあります。どんなささいなことでも、日本では当たり前だったものがとても価値のあるものに思えてくるのです。

 

そこで、具体的に日本のどのようなものが恋しくなるのか、自分で勝手にランキングをつけてみました。

 

1位 温泉・お風呂

自分の中でこの温泉・お風呂は断トツの1位です。ニュージーランドでもオーストラリアでも浴槽が無い家やアパートがほとんどですので、浴槽が無い家に住んでいると熱いお湯に全身を浸からせる時間が全くありません。数少ない温泉がある場所に旅行に行くか、あるいはホテルの部屋についている浴槽を利用するか、といった選択肢しかないのです。

 

シャワーだけの生活をほぼ3年も続けていると、日本では毎日のように入っていたお風呂、ちょっと足を伸ばせば行ける銭湯・温泉などが、何事にも変えられない極楽の瞬間のように思えてくるのです。日本に一時帰国した際には、温泉にいくことは絶対に外せない項目です。

2位 コンビニ

コンビニが2位ってしょうもない人間だな、って思わないでくださいね(笑)。色々考えたのですが、振り返ってみると自分がいかにコンビニを利用していたかを思い知らされます。もちろんオーストラリアにもコンビニはありますし、私の家の近くにセブンイレブンがあり度々利用しています。しかし、日本のそれと比べると値段は高いし、品揃えは悪いしで、無くても大して困らない存在です。

 

また体質上、頻繁にトイレに行かなければいけない私にとって、ちょっとコンビニに立ち寄って用を足し、おにぎりとお茶を買っていくといったささいな行動が恋しくなります。仕事が遅くなったからコンビニに寄って弁当を買うなんてことも、オーストラリアにいると絶対にできません。こっちでは弁当なんか売っていませんし、サンドイッチは500~700円くらいするので買う気にはなりません。とても小さなことではありますが、当然のように日常に溶け込んでいることこそ懐かしくなるのですよね。

3位 日本食

私は日本にいる頃からろくな食生活をしていなかったので、「どうしても日本食が食べたい!」という欲求が他の人に比べて少ないとは思います。メルボルンでも一応最低限の日本食(あるいは日本食まがいのもの)は食べられるので、1位の温泉・お風呂に比べるとまぁ十分に耐えられるレベルです。

 

ただその最低限の日本食というのは大抵Sushi(カリフォルニアロールなどの巻きずしが主流)かDonburiばかりなので、正直飽きます。個人的にはもっとシンプルに焼き鮭、納豆ごはん、豚汁、ほうれん草の胡麻和え、肉じゃが・・・といった和食を食べたくなりますね。

 

余談ですが、メルボルンの日本食レストランは中国人経営のところが圧倒的に多く、「イラッシャイマセー」と機械のごとく片言の日本語を発し、日本人のふり(?)をしている輩が多いことに注意です。以前とある中国人経営の日本食レストランでOyako-donを注文したら、ご飯の上に乗っていたのはまさかの豚肉と卵でした。「親子ちゃうやん!!」と関西人でもないのに心の中でエセ関西弁を発していたのは言うまでもありません。

 

肉と卵さえあればOyakoだと思っているらしく、よく下調べもせずにメニューに入れるよなぁとがっかりしてしまいます。あるいはオリジナリティでも出そうとしているのでしょうか。いずれにしてもこういうのが”日本食”だと思われるのは癪に障りますよね。残念ながら西洋の人は中国人と日本人の区別なんかつけられませんし・・・。またそのOyako-donは非常にまずかったことは一応付け加えておきます。

4位 書店

日本語の本が手に入りにくいというのは、結構つらいです。メルボルンには日本語の本を売っている店はありません(私が調べた限りでは)ので、図書館に置いてある数少ない日本語の本を借りて読むしかありません。シドニーには紀伊国屋があり以前立ち寄ったことがありますが、輸入物というだけあってべらぼうに高いです。きっとシドニーに滞在していたとしても紀伊国屋で定期的に本を買うことは無かったでしょう。

 

日本語の本が手に入りにくいというだけでは無く、休日にちょっと書店に立ち寄ってただ店内を見て回ったり、文庫本や雑誌を購入したりといった、習慣的な行動そのものが恋しくなったりします。

5位 季節

春の桜、夏の海・山、秋の紅葉に冬の雪といった、それぞれの季節が持つ風情みたいなものが非常に懐かしく感じられます。ニュージーランドにもオーストラリア(北部の亜熱帯地域や内陸の砂漠地帯は除く)にも四季はありますが、日本ほど風情を感じられるものではありません。俳句に出てくる季語のように、その季節になれば当たり前のように見られるもの。それぞれの季節の音や匂い。これは私自身が日本で生まれ育ったからこそ感じられるものですし、そういう感覚は海外で体験できるものではありません。

 

海外にそういうものが無いというわけでは無く、それぞれの季節に対する感覚が自分の記憶と繋がっているという事実が大きいと思います。そのため日本での四季に対する感覚とオーストラリアでの四季に対する感覚は決定的に違うのです。違うからこそ懐かしさがありますし、また海外での生活を通して新しく季節に対する感覚が育まれ、それは日本に帰ったあとにきっと恋しくなるのだと思います。

 

以上、とりあえず思い付いた項目だけでランキングをつけてみました。もっと深く考えれば色々違うことが出てくるかもしれませんが、とにかく1位の温泉・お風呂は揺るぎません。現在のように1日中デスクワークをやった上にブログを毎日更新するとなると、体がガチガチに固まっており、理想的には毎日お風呂に入りたいです。温泉や銭湯のことを考えるたびに、あぁやっぱり海外にずっと住み続けるという選択肢は無いんだろうなぁという気がします。どれだけ体疲れてるんだって話ですね(笑)。