破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

ブログマラソン115日目 - 日本の8月に想いを馳せる

 ブログマラソン115日目。

 

 日本の8月に想いを馳せる

 

8月30日。もうすぐ8月も終わりですね。日本の小学生は楽しい楽しい夏休みから現実に引き戻され、必死に宿題をやっている頃でしょうか。

 

日本の8月といえば、夏・暑さの象徴ですが、ここ南半球のメルボルンでは冬・寒さの象徴です。

 

日本を離れた2012年より、もう3年間も日本の真夏を過ごしていません。社会人になってからは8月といえどもただ働くばかりでしたし、あの連日の蒸し暑さには嫌気が差していました。しかし、そういった不快な気候の中でも、日本の夏は風情を感じることができるので好きです。海水浴に行く人、登山やハイキングに行く人、川沿いでバーベキューをする人。夏の楽しみ方は人それぞれだと思います。私が何より恋しいのは、少し都会を離れて自然と触れ合う時間です。

 

こっちでそれができないと言っているわけではありません。ニュージーランドもオーストラリアも自然豊かな国で、その壮大な自然には圧倒されます。ただ単純に日本で感じる自然とは実感として違うのです。どちらが良いか悪いかでは無く、似たような自然でも、気候の違い、肌で感じる空気の違い、そして何より異国の地を踏んでいるという自分の意識の違いがあります。私は27年間日本で生活していたので、日本で感じる季節には自分の記憶がつながっています。景色、音、匂い・・・季節が移り変わるたびに過去の自分の経験を思い出し、振り返り、感傷に浸るのです。

 

今はとにかく日本の夏が恋しい。1年の中で見れば夏の時期は限られていますが、四季は毎年繰り返し巡ってくるものなので、いつでも経験できるという感覚、夏が来るのは当たり前という感覚があります。しかし、長い時間を海外で過ごしてきたせいで、その当たり前の感覚を今は持っておらず、とにかく今は日本の夏が恋しいのです。3年間も日本の夏を経験できなかったというちょっとした悔しい気持ちすらあるほどです。

 

というのも子供の頃に感じる夏と、大人になってから感じる夏には違いがありますし、毎年毎年、自分の成長と共にその季節に向き合う心情も変わってくるものだと思います。20代最後の時期にその季節に向き合う機会を持てなかったことは、何となく寂しい気持ちを呼び起こしてしまうのです。

 

だからこそ、今度日本に帰った時の生活が楽しみでもあります。異国の地での季節を経験したうえで、改めて日本でどのように感じるのか。想像しただけで楽しくなります。

 

ずっとメルボルンという都会に当たり前のように住んでいると、日本との違いを感じるどころか、自然と触れ合える時間すらありません。大自然に囲まれているはずのオーストラリアでも、選択的に行動しないと、自然を感じる瞬間が無いというのもまた不思議なものですね。