破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

ブログマラソン38日目 - ガラパゴス化した製品の良い面と悪い面

ブログマラソン38日目。

 

ガラパゴス化した製品の良い面と悪い面

 

日本の市場で独自に進化した技術をガラパゴス諸島に例えて「ガラパゴス化」した技術といいますよね。分かり易い例が、ガラケーと呼ばれる折りたたみ式の高性能携帯。パカパカケータイ何て言い方もありますが、私は留学する直前までこのガラケーを使用していました。元々タッチパネルがあまり好きでは無かったので、周りが皆スマートフォンに切り替えていく中、ボタン操作が可能なガラケーをずっと愛用していました。今はiPhoneを使用していますが、これは会社から支給されたものなので自ら選んでスマートフォンを購入したことはありません。

 

しかし2017年以降このガラケーの生産が終了するという報道もあり、残念ながら市場から”絶滅”する日も近いのかもしれません。国内でもスマホが普及していく中、海外にも需要が無いとなればやはり生き残っていくのは難しいのでしょう。

 

でもこのガラケーって日本では当たり前でしたよね。日本では当たり前の質だと思われているものこそ、海外の人から見ると驚愕の対象になるようです。その代表例が日本のトイレ。トイレは日本市場でどんどん進化し続けて、海外では想像できないほどのクオリティを実現しています。そのため、外国人が日本に来て驚き・感動するのがガラパゴス化した日本のトイレなのです。

 

このようにガラパゴス化した技術には良い面と悪い面があると思います。良い面はもちろん技術力の高さ。外国人を感動させるほどの技術力はやはり日本人としては誇りに思います。一方で悪い面は日本でしか通用しないことの不便さです。一例として挙げられるのがFax。情報化社会の中、書類の送付はEメールでやり取りされるのがほとんどである一方、日本では手書きでやりとりできる便利さがあるためかFaxの需要が未だに残っています。

 

奨学金返済のため、先日オーストラリアの銀行から日本にあるみずほ銀行の口座に海外送金をしました。受取人(私自身)の身分証明が必要なため、運転免許証のコピーをFaxで送ってくれとのこと。Faxなどこちらから使える状況ではないので、返信用封筒を実家に送ってもらい、それにコピーを同封するということ形で対応することに。母親にEメールで画像を送付して印刷するように頼むと、印刷の仕方が分からないと言われる始末・・・。結局こちらで印刷して、それを実家に国際郵便で送り、それをみずほ銀行に送るという何とも面倒な手続きを踏まなければいけなくなりました。

 

これって最初からEメールで画像をみずほ銀行宛に送れれば一瞬で終わった話ですよね?  このようなこともあり、日本において未だにFax文化が根強く残っているのが個人的にはすごく不便だと感じます。ガラパゴス化するだけに限らず、日本では昔ながらの慣習をそのまま続けているだけということも多いと思います。古き良き時代を大事にするという意味では良い面もあるのでしょうが、やはりもっと柔軟になってほしいと望むこともたくさんあります。

 

今後は人口減少で国内の需要は間違いなく減るので、きっとガラパゴス化してしまった技術のいくつかは淘汰されていくのでしょう。あるいは意外なところで変貌を遂げて海外で市場を見出すことになるのかもしれません。ある意味で本当に必要なものだけが残っていくことになると思うので、その過程で何が残っていくのかは見どころかもしれませんね。