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破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

ブログマラソン33日目 - 当たり前の能力が重宝される

ブログマラソン33日目。

 

当たり前の能力が重宝される。

 

自分では「こんなのできて当たり前だよ」と思っていることが、周りから見るとすごいと思われたり、それができることで評価が上がったりという経験ありませんか? ささいなことでも、長い時間を費やしてきたことが意外な場面で役に立つことがあります。

 

私は理系の大学を出て電機メーカーに就職し、3年間開発部で仕事をしてきましたので、完全に理系の道を進んでいました。しかし、会社を辞めて海外に来てからやっている仕事といえば、バックパッカーの受付と学生向け宿泊施設のマネージャー。どちらもホスピタリティの仕事で、完全に文系の仕事になっています。いわゆる「文転」を果たしたわけですが、そうなれば当然一緒に働く人たちも文系の人ばかりになります。

 

そんな中で働いていて思うことがあります。それは「当たり前だと思っていた能力がものすごく重宝される」ということ。私は特別コンピュータに詳しいわけではありませんが、大学でも会社でも、実験データをまとめたり、レポートを書いたり、プレゼンの資料作りをしたりと、ExcelやWord、Powerpointなどの基本ソフトはある程度使いこなしてきました。それでも周りの理系の人たちと比べれば平均レベルの能力です。

 

しかし、環境が変わって今のようなホスピタリティ業界で働き始めると、その当たり前だと思っていた能力が大きな力を発揮することになりました。主に接客業で働いてきた人たちは、大量の実験データをまとめたり、そのデータをグラフ化したりという作業を経験したことが無い人がほとんどです。ですので、Excelでちょこっとグラフを作ったり、Wordで文書設定を少しいじったりするだけで、「お前すごいな!」とか「手品か!」とか言われたりします。まぁこういうのは少し大げさな反応だとしても、これらの能力が重宝されているのは間違いない事実です。その甲斐あって、社内のシステム関係の仕事をほぼ全て請け負うようになりました。

 

ずっと同じことに時間を費やしコツコツと努力を重ね、その分野を極めていく。いわゆる職人肌の人は好きですし、尊敬しています。一方、私は何しろ飽きっぽいので、そんな職人タイプの人間にはなれないという想いは昔からあります。ずっと同じ分野にいたとしても周りも当然同じことに対して時間を費やしているわけですから、差別化をするのはすごく難しいと思います。ところが私のように、違う分野に移った途端、自分が培ってきた能力がいきなりトップの位置に立つことがあるわけです。

 

例えばメーカーであれば、開発部に配属されてずっと技術を磨いていく。例えその技術の分野で周りと差別化ができなかったとしても、営業部に異動になったとしたら、その営業部の中では「技術」の知識に関してトップになる確率は非常に高いわけです。少なくとも技術に詳しいという面で周りと差別化できます。実際、技術営業というものは存在しているわけで、顧客にとっては技術に詳しい営業の人に来てもらった方が、話が早いという利点があるわけです。

 

異動や転勤で仕事内容が変わる、あるいは会社を辞めて違うことを始める。それが人からの指示であれ、自らの意志であれ、間違いなく環境は変わります。違う環境でも、それまで経験したことがそのまま使えることもあれば、意外な場面で役に立つこともあるでしょう。だからこそ本気で経験してきたことが、将来の非常に重要な糧になると思います。

 

5年後、10年後がどうなるかわかりませんが、私は現時点で今の業界で働き続けることは考えていません。それでも、今やっていることが何らかの形で自身の将来の役に立つ大きな経験になるように、全力で取り組んでいきたい。そんなことを考えながら過ごしています。