破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

ねこ背は治る!

今日は最近読んだ「ねこ背はなおる!」という本のご紹介です。タイトル通りの内容で、猫背でない人には関心の無いタイトルですよね。ところが、この本には猫背であるかどうかに関わらず身体に関する数多くの情報が盛り込まれています。物理的に体に異常をきたしている人にとっては、一読の価値がある一冊です。

 

猫背で姿勢が悪いのは私の大きな悩みでした。姿勢が悪いことで見栄えがよろしくないのは勿論のこと、その姿勢の悪さのせいで肩こり・腰痛などは学生の頃から持っていました。特に仕事をするようになってから1日中座ってパソコンを使用していることがほとんどなので、人並み以上に肩こり・腰痛に悩まされてきたと思います。意識して背筋を無理やり伸ばして何度も猫背の矯正に挑戦しましたが、少し意識が外れるとすぐに元の姿勢に戻ってしまう始末で、結局姿勢がよくなることはありませんでした。

 

しかし、私が挑戦していた"無理やり背筋を伸ばす"ということが間違った常識であるということを、この本では指摘しています。猫背になってしまうのは立つときの足にかける重心の位置が間違っているからであり、その理由を理論的に解説しています。猫背に関することだけでなく、呼吸法、肩甲骨の使い方、大腰筋の重要性など、世間一般では常識として知れ渡ってしまっていた間違った認識を否定し、身体の真の使い方について学ぶことができます。

 

正直言うと、私は"背筋を意識的に伸ばす"ということしか猫背の改善方法として考えたことがありませんでした。正しい位置に体重を乗せさえすれば、背筋は真っ直ぐ伸びるようになっており、逆に猫背の状態を保つ方がつらくなるという内容は衝撃的でした。自分が正しいと思っていた常識は間違っており、しかも意識を少し変えるだけでこんなにも違うものかと実感できたからです。

 

呼吸法しかり、体感を意識することしかり、この本を読むことで正しい体の使い方を知ることができます。今までの常識が抜け切れていないので、意識しないとまた猫背になってしまう状態ではあります。しかし大事なことは知っているか知らないかなのです。正しい知識さえ身についていれば、あとは意識して実践するだけで、時間をかければ必ず成果が表れるはずです。もし間違った常識に囚われたまま生活を続けていたら、猫背が治ることは一生無かったかもしれません。大げさかもしれませんが、この本に出会えたことは、姿勢の悪さとそこから生じる痛みに深刻に悩まされてきた自分にとって、ものすごく幸運なことです。

 

単純に身体に関する正しい知識を得られただけでなく、世間に知れ渡ってしまっている"常識"を疑うことの重要性を教えられました。ですので、猫背で無い人もぜひ一度手に取って読んでみて下さい。さっと読んですぐに実践できることばかりですし、きっと役に立つと思います。


Amazon.co.jp: ねこ背は治る! ──知るだけで体が改善する「4つの意識」: 小池 義孝, さわたり しげお: 本