破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

グレートオーシャンロードを旅する

もう1週間以上前の話になりますが、メルボルン近辺の有名な観光地グレートオーシャンロードに行ってきました。

 

メルボルンは世界の住みやすい都市ランキング中で、常に1-2位を争う都市ですが、観光都市としてのイメージはあまりないのではないでしょうか。


実際、オーストラリアといえば、世界遺産のグレートバリアリーフ、オペラハウスで有名なシドニー、そして多くの日本人が訪れるケアンズやゴールドコーストが有名で皆が行きたがる観光地だと思います。メルボルンの見どころはと聞かれて答えられる人は数少ないでしょう。メルボルン近辺で最も有名な観光地がグレートオーシャンロードです。

 

メルボルンに来てから1年弱になりますが、今まで全く観光という観光をしたことがありませんでした。仕事ばかりしていて中々時間が取れなかったのと、せいぜい街中を歩いたり、近くのビーチに行くくらいしか出来ないというのも理由の1つです。今回の日帰り旅行は、ドライバーとしてお客さんを連れていく体ではありましたが、何しろオーストラリアに来て初めての旅行だったので存分に楽しませてもらいました。

 

グレートオーシャンロードは約250kmにもおよぶ、メルボルンの西の方の海岸線を走る道路です。ところどころ海辺の小さな町やビーチなど立ち寄れる場所はたくさんありますが、最も有名な場所が十二使徒と呼ばれる、海に佇む巨大な石灰岩群があるところです。その佇まいのあまりの神々しさにこの名前が付けられたようですが、長年波に削られて何個かの岩は既に崩れ落ちてしまっています。そもそも1000万年~2000万年前までは本土の絶壁と陸続きだったのが、崖が波と風に削られて形成された洞窟がアーチ型に変化し、現在の姿として残っているようです。

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実際ここを訪れたときは、あまりにもきれいで美しい岩の姿に見とれてしまいました。美しいという表現には少し語弊があるかもしれません。とてつも無く長い期間をかけて形成された石灰岩の柱の数々は、大自然に圧倒されるには十分な偉大さを持つものでした。風に打たれながら、ただただ岩に打ち据える波の音を聞いて、日常を離れ開放的な気分を味わえたのは言うまでもありません。

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この12使徒を見終わった後は、近くのビーチへ。運よく私たちが到着したときは誰もおらず、四方を崖に囲まれた神秘的なビーチを独占する格好となりました。帰る頃には観光客でごった返していたので、何とも幸運なひとときを過ごすことが出来ました。

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このグレートオーシャンロードの難点は、車でしか来れないこと、そして長距離運転を免れないことでしょうか。時間がある人は最低1泊する旅程を立てることをお勧めします。日帰りで行く場合は運転による疲労を覚悟しといたほうが良いです。

 

正直言うと、今までオーストラリアに良い印象はありませんでしたが、今回の旅行で、やっぱオーストラリアはきれいなところだなと思い知らされました。これを機に少しずつオーストラリアを旅して、たくさんの経験を積みたいものです。