破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

海外生活2年を振り返る

日本で会社を辞め、ニュージーランドに来たのがちょうど2年前の2012年11月25日。初めての海外留学で、オークランド空港に到着したときの期待と不安の入り混じった気持ちは今でも忘れていません。

 

思い出を振り返るときは決まって時の流れが速かったと思うものですが、1つ1つのできごとを振り返ってみると、本当に色々な経験を積んできたという実感が湧きます。


性格・考え方の変化
根本的に自分の性格が変わったかというと、答えは否です。本当は変えたいのです。人見知りで消極的な性格を何とか直したいと常々思ってはいるのですが、言うは易し行うは難し、ですね…。当たり前ですが、海外に来ただけで性格何て変わりません。これはもっと自発的に変える努力が必要でしょう。

 

ただし性格は変わってなくても考え方は大分変わり、海外生活を経験したことで視野が広がりました。今までは同じ会社で定年まで働いて、老後は年金生活、、のように固執した考え方しか持っていなかったのが、今では色々な生き方があり常識に囚われない生き方ができるようになってきている気がします。これは海外に来たからこそ得られた大きな変化だと確信しています。

 

英語力
伸びました(笑)。2年もいれば当たり前ですね。どれくらい伸びたかというと、客観的な基準が無いので評価が難しいですが、仕事である程度不自由なく使えるようにはなったので、自信持って日本に帰れる、といったところでしょうか。それでも決して現状に満足はしていませんし、未だにネイティブと流暢に会話するのは難しいです。個人的にはもっと日常会話を上達させたいという気持ちが強いです。仕事で使う英語は話す内容に大きな幅が無いため、ある程度使用する表現が限られています。万一聞き取れなくてもある程度予測も出来ますしね。一方日常会話はもっと幅広いテーマを持っているので、場面に応じて色々な表現がでてくるし、スラングも頻繁に使用されます。日常会話でネイティブと違和感なく会話できるようになることを今後1年の目標にしたいです。

 

外国(人)に対する考え方
ニュージーランドもオーストラリアも国際色豊かな国なので、数えきれないほど多くの国の人と話す機会がありました。単純に生活習慣や考え方が違うなぁと肌で感じると共にどうしても好き嫌いの気持ちも生まれてしまいます。単純に好きというのは日本人と考え方が似ている、嫌いというのは日本人と考え方が全然違うという事実からきているものです。そういう考え方はしたくはないのですが、一般的に言って、この国の人たちとはあまり関わりたくないなと思うことはあります。まぁあくまでも一般論の話で、日本人だって嫌な奴は嫌だし、嫌いだと思っている国の人でもいい人はたくさんいます。

 

好き嫌いはおいておいて、日本人が海外の人から見習うべき点はたくさんあります。特に積極性や自分の意見を明確に述べるということ。間違っていることは間違っていると、堂々と言える態度を持つこと。外国人と一緒にいると、一般的に日本人は私を含めてどうしても気後れしてしまう部分があります。単純な語学力の差だけではなく、根本的に日常会話におけるコミュニケーション能力は西洋の人が圧倒的に勝っていると言わざるを得ません。私はその点で未だに苦しんでいることもあるので、少しずつでもいいから、もっと自分の意見を強く発信して引けを取らないようなコミュニケーション力を身につけたいです。

 

海外での仕事経験
ニュージーランドでは約5か月間バックパッカーでレセプショニストとしてエクスチェンジをしていました。オーストラリアでは学生向けの宿泊施設でマネージャーとして働き、これからもこの仕事を続ける予定です。今振り返ると、海外で仕事をしたという経験はこの2年間で得られた一番大きな糧となるのではないかと考えています。

 

まず第一に接客の仕事を違和感なくこなせるようになったこと。これは喋るのが苦手な私にとって大きな進歩だったと思っています。大学生の頃はレストランのキッチンと模試の採点のバイトしかしたことがありません。卒業してからは電機メーカーで開発部に所属していたので、接客の仕事とは遠く離れた位置にいました。ときに営業まがいの仕事もすることはありましたが、あくまでも技術者としてお客さんと対応していただけで、いわゆる接客と呼べる仕事は全くと言っていいほど経験がありませんでした。それがニュージーランドで初めてレセプションで働くようになり、最初こそ緊張しましたが日本語でも英語でも最低限の接客ができるようになったのは大きな自信につながっています。今でも決して得意なわけではありません。それでも自分に接客なんか無理だと思っていたころに比べればやはり大きな成長なんだと実感することができます。

 

第二に英語力が伸びたこと。英語を伸ばすためには英語を使って仕事をするのが一番というのは本でも読んだし、色々な人からも聞いていました。仕事で使う以上は使えなければいけないというプレッシャーがあるので、がむしゃらになって英語を使う努力をするし、しっかりとした目的意識があるからこそ、能力の伸びは大きくなるでしょう。実際、レセプショニストとしてもマネージャーとしても、チェックイン、チェックアウトの対応をしなければいけないし、多くの質問も受けます。それに加え、電話応対も英語でこなさなければいけません。最初は戸惑うことばかりでしたが、緊張した状態で英語を使い続けたからこそ、ある程度不自由なく話せる力が付いたのではないかと思っています。特に電話応対は最初は嫌で嫌でたまらなかったのですが、今ではあまりに当たり前になっているので、電話をでるときも特に緊張することなく自然に対応することができています。

 

第三に仕事に対する考え方が変わったこと。視野が広がったと最初に述べましたが、仕事の面に関してもそれは大きく影響しています。日本にいて会社にしがみつくような働き方ではなく、海外でも働けるという選択肢が増えたし、将来独立して自分のビジネスを展開したいという希望も出てきました。決してやりたいことが見つかったということではなく、こういう働き方もあるのだなと、幅広い視野を持ってみられるようになった気がします。


2年間を振り返ってみると多くのことがあり過ぎて書ききれませんが、一番強く主張しておきたいことは「来て良かった」ということです。自分のした決断に対して後悔はみじんも無いし、これからは海外生活で得たものを活かしてどういうことができるのか楽しみに思っています。