破天荒な海外生活ブログ

ニュージーランド、オーストラリア、そしてカナダ。転々と放浪中

メルボルンの電車事情

メルボルンで生活する人にとって、電車は欠かせない交通手段です。市内中心をカバーするシティループなるものが存在し、各路線はそのシティループから放射状に整備されています。

 

ニュージーランドでは電車はほとんど発達しておらず、基本的に長距離の移動や観光目的でしか使用することは無いでしょう。ニュージーランドで1年間生活していた私にとって、当然のように電車があるメルボルンは大都会だと錯覚してしまいます。本当にそれはただの錯覚であって、日本と比べれば路線の数やサービスはまだまだです。

 

今回は、メルボルンの電車を利用している内に気づいた特徴を述べてみたいと思います。

 

mykiカード
メルボルンで電車に乗るには、mykiと呼ばれるカードを購入しなければなりません。いわゆるSUICAやICOCAみたいなやつです。日本みたいに切符は販売していないので、mykiを持っていない人は電車およびトラムを利用することは出来ません。問題なのはmykiを購入するのに6ドルかかるということ。長期滞在する人にとっては大した問題ではありませんが、決して旅行者に優しいシステムではありません。数日の滞在で電車を利用したい場合でも、わざわざ6ドル払ってmykiを手に入れなければいけないわけですから。

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mykiの反応が遅い
改札口でカードを機械にかざすのですが、「touched on successfully」というメッセージが出てくるまで、2秒くらいかかります。日本だったらコンマ数秒で済むところなので、オージーはこういうところものんびりなんですねぇ~。

 

200ドルの罰金
mykiに十分なお金をチャージしないまま利用すると、200ドルの罰金が課されます。電車を利用する場合は改札口を通らなければいけないので、問題は無いと思いますが、トラムを利用する場合は注意が必要です。トラムの場合は簡単に乗降が可能なため、実際無賃乗車をする人も多いようですが、見つかったら容赦なく200ドルの罰金です。私の知り合いでも200ドルの罰金をくらった人がいます。「知らなかった」や「チャージし忘れていた」は通用しないようなので、メルボルンの公共交通機関を利用する人は注意しましょう。

 

シンプルな料金体系
利用料金は至ってシンプルです。メルボルン市内中心に近いエリアがZone1、郊外のエリアがZone2となっており、同じZone内で移動する場合と、Zoneを跨ぐ場合の2種類の料金が存在するだけです。電車、トラムおよびバスも全て同じ料金体系です。また最初にmykiカードをタッチしてから2時間以内であれば、片道料金で同じZone内の移動が好きなだけできます。2時間を超える場合は1日料金が適用されますが、それでもその日のうちは電車もトラムもバスも乗り放題になります。お金のことを気にせず自由に移動ができるところは、乗るたびに運賃が必要となる日本と違って便利な点です。躊躇なく途中下車をできるのは素晴らしいですね。

 

途中で理由なく止まる
メルボルンの電車は、駅と駅の間で理由も無く(何かしら理由はあるのでしょうけど)止まることがあります。その止まっている時間がやたらと長く、時には3,4分も動かないことがあります。日本で同じことが起きたら、謝罪と止まっている原因を説明するアナウンスが流れるのが当然ですが、こっちではそんなアナウンスは勿論ありません。本当に頻繁に起こるので、1,2駅移動するだけで時間を浪費してしまうのは勘弁してほしいです。

 

ドアは容赦なく閉める
メルボルンの電車は、全てのドアに開閉ボタンが付いており、それを押さない限りは駅に到着したときも自動でドアが開くことはありません。そして出発時には「ピー」という音を鳴らすと同時にドアをロックします。開いていたドアも閉まるわけですが、その閉まる速度が日本の場合と比べて速く、何というか容赦無いです。そして閉めた後は、すぐに出発します。「3,2,1ゴー!」みたいな勢いです。そんな状況のため、日本ではしょっちゅうみられる「駆け込み乗車」は極めて難しく、間に合わなかったら潔く諦める人が多い気がします。

 

厳しいところは厳しいのですが、やはりのんびりな部分と適当な部分がところどころに表れているように思えます。電車が意味も無く止まろうが、ドアが容赦なく閉まろうが、結局は「No worries」で済んでしまう文化なんでしょうね。